
今回は、69歳で社会保険に加入して働いている場合でも、将来もらえる年金は増えるのかについてです。
Q:69歳からパートです。会社から健康保険料と厚生年金保険料と雇用保険料が引かれますが、将来もらえる年金は増えますか?
「69歳からパートです。会社から健康保険料と厚生年金保険料と雇用保険料が引かれますが、将来もらえる年金はこれから増えますか?」(ハッピーさん)A:将来もらえる老齢厚生年金は増えます
相談者「ハッピー」さんが、現在、老齢厚生年金を受け取っているという前提で回答をいたします。老齢厚生年金受給額は、厚生年金の被保険者としての加入期間と、働いていたおおよその給与収入等(総報酬月額相当額)によって計算されます。つまり、厚生年金加入期間が長くなるほど、給与収入が多くなるほど、老齢厚生年金受給額が増えることになります。
65歳以上70歳未満の老齢厚生年金の受給権者が厚生年金保険の被保険者となった場合、毎年9月1日の基準日に、前年9月から今年の8月までの厚生年金加入期間を反映して老齢厚生年金額が計算され、10月分の老齢厚生年金から改定されます(10月分は12月に支給されます)。この仕組みを在職定時改定といいます。
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なお、「ハッピー」さんは69歳とのことですが、会社に勤めていても70歳になれば、原則厚生年金保険に加入する資格を失うことになりますので覚えておいてください。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)