2025年F1第4戦バーレーンGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2位獲得 2025年F1バーレーンGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルは2位を獲得した。
予選2番手を獲得したものの、チームのミスによるペナルティでグリッド降格され、3番グリッドからスタート。しかしスタート直後のターン1でにすぐさま2番手を取り戻し、ほぼ一貫してその位置を走った。レース中、電気系統の問題に直面していたラッセルは、長い最終スティントをソフトタイヤで走りながら、終盤、速いペースで追いついてきたランド・ノリス(マクラーレン)を抑え切り、0.774秒前でフィニッシュした。ラッセルは4戦中3戦で表彰台を獲得したことになる。
レース中、DRSを使用してはならないタイミングで使用した件で調査を受けたが、スチュワードは、トラブルが原因で起きたことであり、これによりアドバンテージを得ていないと認め、ラッセルにペナルティを科さなかった。
トト・ウォルフ代表は、ラッセルが抱えていたトラブルについて、次のように説明した。
「ブレーキ・バイ・ワイヤの故障に見舞われ、コーナーごとに変化するブレーキペダルの圧力に対処する必要があったが、タイムロスなくそれをやり遂げたのは素晴らしいことだ。また、最終スティントではソフトタイヤをうまく持たせて、肝心な場面で速さを発揮し、あらゆる場面でディフェンスを的確に行うことで、最大限の結果を手に入れた」
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、「ジョージのレースは非常に順調だったが、最終スティントでシステムトラブルが発生した」と語った。
「ダッシュボードから多くの情報が得られなかっただけでなく、最大の問題はブレーキ・バイ・ワイヤ・システムが何度も故障し、マシンの挙動が非常に不安定になったことだった。だが彼は、ソフトタイヤで終盤のスティントを見事にコントロールし、ノリスを抑え込むだけのペースを発揮してフィニッシュした。様々な問題と戦いながらも、2位表彰台を獲得するという素晴らしい仕事をしてくれた」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)決勝=2位(57周/57周)3番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
「本当にチャレンジングなレースだった。最後の12周はブレーキ・バイ・ワイヤの故障など、いくつかトラブルを抱えながら走った。ブレーキを踏んだ時にペダルが不安定で、正常に機能するように、何度かリセットしなければならなかった」
「10周の間、どのコーナーにおいても、そこに入って行く際に、同じフィーリングが得られるかどうか分からない状態だった。こうした状況がレースを難しくしたにもかかわらず、最終的に2位でフィニッシュできたのは素晴らしいことだ」
「ブレーキ・バイ・ワイヤの故障以外にも、僕たちはいくつかの技術的な問題に直面していた。トランスポンダーとマシンへの信号に関して、ありとあらゆる問題が発生していたんだ。そのため、DRSを手動で無効にする必要があった」
「ある時、無線のボタンを押したところ、DRSが開いているのに気づいた。すぐにDRSを閉じてスロットルをリフトしたため、実際にはタイムをロスしてしまった。幸いなことに、スチュワードはスポーツ的なアドバンテージは得ていないと認めてくれた」
「こういったさまざまな問題によって最終スティントでは苦しめられた。でも一番大事なのは、再び表彰台に上がり、多くのポイントを獲得できたことだ」
[オートスポーツweb 2025年04月14日]