警視庁本部 生成AI(人工知能)で作成したわいせつな画像をポスターにして、インターネットで販売したとして、警視庁保安課は15日までに、わいせつ図画頒布容疑で、小売業水谷智浩容疑者(44)=愛知県北名古屋市六ツ師=ら20〜50代の男女4人を逮捕した。生成AIを使用したわいせつ物販売事件の容疑者逮捕は全国初という。
水谷容疑者ら3人は容疑を認め、1人は「悪いことだと思わなかった」と一部否認している。
逮捕容疑は昨年10月、それぞれAIで作成した女性の裸の画像などをポスターとして印刷し、ネットオークションサイトで2〜3回販売した疑い。
4人はネットに無料で公開されている生成AIソフトを使用。「脚を開く」といったポーズを指示するなどし、実在しない女性の裸の画像を生成していた。SNSで「原価が安く稼げる」という趣旨の投稿を見るなどし、販売を始めたという。
水谷容疑者はAIに関する知識を持っていたが、ほかの3人は知識がないまま独学で画像を生成していた。
サイト出品時は下半身にモザイク加工をした画像を公開していたが、実際に送ったポスターは無修正だった。ポスターは「AI美女」「アダルト」などとうたい、1枚数千円程度で販売。水谷容疑者は約1年間で1000万円ほど売り上げていた。