WRCドライバーらがSS後インタビューへの返答を再開「納得できる解決策を見つけた」/第4戦カナリアス

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2025年04月24日 22:00  AUTOSPORT web

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ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)
 4月24日、スペインのカナリア諸島に属するグラン・カナリア島にて、2025年WRC世界ラリー選手権の第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』の最初の走行が行われ、参加した各選手がシリーズ公式放送『Rall.TV』のスペシャルステージ(SS)後インタビューに返答。各選手がステージの印象を答えるなかでティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は、第3戦サファリ・ラリー・ケニアで多くの選手が取っていたインタビュー拒否の対応を取りやめることを明らかにした。

 事の発端となったのは、2月に北欧スウェーデンで行われた第2戦『ラリー・スウェーデン』にて、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)が最終ステージ後の公式インタビューにてFワードを発したことだった。

 この時FIA国際自動車連盟はフルモーに対して、インタビューにて不適切な発言をしたとして3万ユーロ(約470万円)の罰金を科していた(うち2万ユーロ/約312万円または12カ月の執行猶予付)。

 この処罰に対し、選手らは第2戦後に共同組織World Rally Drivers Alliance(ワールド・ラリー・ドライバーズ・アライアンス/WoRDA)を新設し、Instagramアカウントにて公開書簡を投稿。不適切発言に罰金を科したFIAへ向けて抗議の意思を示すべく、第3戦のステージ後インタビューで無言もしくは各選手の母国語で対応する旨の声明を発表した。

 実際に、3月末の第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』で各選手は、一切の返答を行わなずに抗議の意思を示した。そして、大会後にはFIAと対話の場を持った。

 その結果、ステージ直後のインタビューにおける不適切発言については処罰の対象としない旨の了解が得られたと見られ、4月24日に始まった第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』のシェイクダウンでは、ステージ後のインタビューに答えた多くの選手が第2戦以前までの対応に戻している。

 そのなかで、2024年王者のヌービルは、「まず第一に、『Rally.TV』の生放送に戻れて嬉しい。FIAとのやり取りを大変嬉しく思っており、全員にとって納得できる解決策を見つけることができた」とコメントを残している。

「建設的に、そして互いに前進していくことが、僕たちが取り組むべき道だと思う。どのように進むことになるのかはまだ分からないが、ここにはたくさんの仲間がいる。今週末がエキサイティングな週末になることを楽しみにしているよ」

 明日25日(金)から本格的に開幕する第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』は、27日(日)まで3日間にかけてラリーが行われる予定だ。


■Shakedown LIVE | WRC Rally Islas Canarias 2025

https://www.youtube.com/watch?v=UvrzkYAF5So

[オートスポーツweb 2025年04月24日]

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