
今日27日の雲の様子をみると、日本の南に目立った雲はありませんが、さらに南の海上に目を向けると、まとまった雲がみられます。熱帯の海の状況から、そろそろ台風シーズンに入っていくといえるでしょう。近々、台風のたまごや台風が発生するかは、まだわかりませんが、ゴールデンウィークの後半に、海では、うねりが届くなど、何らかの影響が出ることがあるかもしれません。
日本の南に目立った雲はないが、そろそろ台風シーズンといえる理由
例年では、ゴールデンウィーク頃から台風シーズンに入っていきます。
今日27日の雲の様子をみると、日本の南に、目立った雲はありませんが、さらに南の海上に目を向けると、フィリピンの南にあるミンダナオ島の東に、まとまった雲がみられます。日本の気象解説では聞きなれない海域ですが、この海域は、積乱雲が発生しやすい周期になっており、風は、低気圧の流れである反時計回りに吹いています。
熱帯の海の状況から、そろそろ台風シーズンに入っていくといえるでしょう。
台風のたまごが発生か
今回は、低気圧の風の流れは、赤道に近い海域です。
赤道にあまりに近い海域では、地球の自転の影響が弱く、低気圧の風の流れは、十分に渦を巻くことができません。このため、台風のたまごや台風は、あまり発生することがありません。
ただ、今後、今ある低気圧の風の流れが北へ移動する、あるいは、赤道から少し離れた場所に新たに低気圧の風の流れが発生する可能性があります。この場合は、風は渦を巻く力を得て、台風のたまごの発生となるでしょう。
なお、タイ気象局の天気図では、赤道に近い海域に、すでに低気圧の風の流れを、L(Low)のマークで、いくつも表現しています。
近々、台風のたまごや台風が発生するかは、まだわかりませんが、ゴールデンウィークの後半に、海では、うねりが届くなど、何らかの影響が出ることがあるかもしれません。台風情報にも注意が必要な時期に入っていきます。
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今シーズンの台風の発生数 平年と大きく変わらない予想も
平年の台風の発生数は、4月は0.6個、5月は1.0個で、その後、月ごとに増えていきます。1年で最も多い月は、8月で5.7個、次いで9月で5.0個です。10月はピークを過ぎますが、3.4個と、まだ台風シーズンです。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によると、今シーズンの台風の発生数は、平年と大きく変わらない予想になっています。