プレミアリーグ制覇に大きく貢献したサラー [写真]=Getty Images リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーが、再び新たな記録を樹立した。27日、プレミアリーグ公式サイトが伝えている。
プレミアリーグ第34節が27日に行われ、リヴァプールはトッテナムと対戦。12分にCKから先制を許したが、16分にルイス・ディアスのゴールで同点に追いつくと、24分にはアレクシス・マック・アリスターの強烈なミドルシュートで逆転に成功。その後、34分にコーディ・ガクポ、63分にはサラーが追加点を挙げたほか、69分にはオウンゴールでリードを広げ、5−1で快勝した。
この結果、4試合を残してリヴァプールの5シーズンぶりのプレミアリーグ制覇が決定。これが通算20度目の国内リーグ制覇となり、マンチェスター・ユナイテッドに並んで歴代最多タイ記録となった。
今季ここまでリーグ戦全34試合の出場で28ゴール18アシストを記録し、優勝に大きく貢献を果たしたサラー。この試合でも得点を決めたことにより、プレミアリーグ通算得点が「185」に到達し、並んでいた元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ氏の記録を超え、歴代得点ランキングで単独5位に浮上した。そして、外国籍選手ではプレミアリーグ最多得点者にもなった。
試合後、サラーはイギリスメディア『スカイスポーツ』で「ファンと一緒に優勝できて信じられない気持ちだよ」と、コロナ禍でファンがスタジアムにいない中での優勝となった2019−20シーズンのプレミアリーグ初制覇時よりも素晴らしい結果だと喜びを語った。
「特にファンの皆のおかげで、前回よりも100パーセント素晴らしい結果になった。今は違うグループになったけど、また優勝できると示せたことは特別なことだ」
また、数々の記録を更新する数字を残せたことには「数字を見ればわかるだろう。今はあまり守備をする必要がなくなった。戦術も大きく変わったからね」と就任1年目で優勝へと導いたアルネ・スロット監督の下での役割変化の影響が大きいことを明かした。
「『守備で休ませてくれるなら、攻撃では貢献する』と言ったんだ。だから、そうして良かったと思っている。監督は僕の言うことを聞いてくれた。数字を見ればわかるだろう。プレミアリーグでプレーするためには守備が必要だけど、賭けに出ることはできるし、何らかの違いは生み出せるとも言った。アシスト数がそれを証明していると思う。チャンスメイクもできたからね」
なお、38試合制のプレミアリーグで1選手が記録した最多得点関与記録をすでに更新していたサラーは、この試合でも1点を追加して「46」に到達。4試合を残しているなか、元イングランド代表FWアンディ・コール氏と同代表FWアラン・シアラー氏が記録した「47」得点というプレミアリーグ全体での最多得点関与記録の更新も間近に迫っている。
この記録について聞かれたサラーは「ゴール関与数はもちろん、近いうちに破れるといいね。38試合制での記録は更新したことを知っている。あと1ゴールか、1アシストかな? 数えてみるよ!」と更新への意欲を示した。
プレミアリーグの歴代得点ランキングは以下の通り。
■プレミアリーグの歴代得点ランキング
1位 アラン・シアラー(260ゴール、440試合)
2位 ハリー・ケイン(213ゴール、320試合)
3位 ウェイン・ルーニー(208ゴール、491試合)
4位 アンディ・コール(187ゴール、414試合)
5位 モハメド・サラー(185ゴール、297試合)
6位 セルヒオ・アグエロ(184ゴール、275試合)
7位 フランク・ランパード(177ゴール、609試合)
8位 ティエリ・アンリ(175ゴール、258試合)
9位 ロビー・ファウラー(163ゴール、379試合)
10位 ジャーメイン・デフォー(162ゴール、496試合)
【ハイライト動画】リヴァプールvsトッテナム