岸田前首相の不起訴「相当」＝就任祝う会巡る告発―検審議決

　２０２２年に開かれた岸田文雄首相（当時）の就任を祝う会を巡り、広島第１検察審査会は９日までに、政治資金規正法違反容疑で不起訴となった岸田氏と後援会代表者ら計４人について、「不起訴処分はいずれも相当」と議決した。４月１１日付。

　広島地検が昨年８月、岸田氏を嫌疑なし、他の３人を嫌疑不十分で不起訴とし、神戸学院大の上脇博之教授らが検審に審査を申し立てていたが、議決書は「処分を覆すに足る証拠がない」とした。

　２２年６月に広島市内のホテルで開かれた祝う会を巡り、上脇教授らは「実際には岸田氏の後援会が主催した政治資金パーティーだったのに任意団体が主催したと偽った」として、収入や支出を政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反の疑いで４人を告発した。