FAカップ制覇を達成したクリスタル・パレス [写真]=Getty Images FAカップ決勝が17日に行われ、クリスタル・パレスとマンチェスター・シティが対戦した。
アストン・ヴィラとの準決勝を3−0で制し、クラブ史上初の主要タイトル獲得に王手をかけたクリスタル・パレス。現在は公式戦5試合無敗と好調を維持しており、悲願の戴冠を目指して運命の決勝へと臨む。対するは、2年ぶり通算8度目のFAカップ制覇を目指すマンチェスター・シティ。シーズン中盤には足踏みが続くなど不振に陥った同クラブだったが、こちらも直近の公式戦では10試合無敗と絶好調だ。ついに迎えた決戦の舞台は“聖地”『ウェンブリー・スタジアム』。クリスタル・パレスに所属する日本代表MF鎌田大地はボランチの一角として先発出場を飾った。
試合は立ち上がりからマンチェスター・シティが主導権を握り、開始早々の6分にビッグチャンスを作り出す。敵陣右サイドでボールを持ったケヴィン・デ・ブライネが縦にスルーパスを出し、サヴィーニョからリターンを受けてクロスを供給。ファーに飛び込んできたアーリング・ハーランドがアクロバティックに合わせるが、クリスタル・パレスのGKディーン・ヘンダーソンによって防がれる。12分にはサヴィーニョのコーナーキックをヨシュコ・グヴァルディオールがヘディング。ボールは枠を捉えたものの、またもGKディーン・ヘンダーソンに弾かれた。
そんななか、クリスタル・パレスが16分にスコアを動かす。ゴールキックでプレーが再開され、細かくパスを繋いでマンチェスター・シティを引き込む。クリス・リチャーズが深い位置からフィードを送り、ジャン・フィリップ・マテタがハーフウェイライン付近でキープ。鎌田とのパス交換から右サイドを駆け上がるダニエル・ムニョスへと展開すると、ボックス右脇より低弾道のクロスを蹴り入れる。ワンテンポ遅れて走り込んだエベレチ・エゼがダイレクトで合わせ、クリスタル・パレスのファーストシュートがゴールイン。背番号10が先制点をもたらした。
一方のマンチェスター・シティも、33分にベルナルド・シウバが巧みなドリブルでボックス内に侵入。スライディングタックルを試みたタイリック・ミッチェルの足がかかり、主審はPKを宣告する。絶好の決定機でキッカーを務めるのはオマル・マルムーシュ。しかし、枠の左に放ったシュートはGKディーン・ヘンダーソンがストップした。好守を連発するクリスタル・パレスの守護神は、43分にもジェレミー・ドクのコントロールショットをセーブ。クリスタル・パレスの1点リードでハーフタイムに突入した。
後半もマンチェスター・シティが攻勢を強め、リードを得たクリスタル・パレスを脅かす。56分には相手を押し込みつつ、左サイドからカットインしたドクが意表を突く形で縦パス。ボールを受けたB・シウバが反転しながら左足でシュートを狙うが、カバーに入った鎌田が体を投げ出してブロックする。我慢の時間が続くクリスタル・パレスだったが、58分に敵陣右サイドで獲得したスローインの流れからムニョスがネットを揺らす。追加点かと思われたシーンだったものの、判定はオフサイドで得点は取り消された。
結局、そのまま試合は1−0で終了。クリスタル・パレスが勝利を収め、悲願のFAカップ初制覇を成し遂げた。
【スコア】
クリスタル・パレス 1−0 マンチェスター・シティ
【得点者】
1−0 16分 エベレチ・エゼ(クリスタル・パレス)
【動画】エベレチ・エゼの決勝弾!
先制点はクリスタル・パレス!
ムニョスのクロスから最後はエゼ⚡️
クラブ史上初の優勝に向けて一歩前へ🔥
🏆FAカップ決勝#クリスタル・パレス v #マンチェスター・C
🏟ウェンブリー・スタジアム
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