
「コメは買ったことがない」などの発言が批判を浴びるも、大臣職を辞任しない意向を示していた江藤拓農林水産相(64)が、5月21日に一転して辞表を提出した。事実上の「更迭」と見られている。
コメ価格の高騰に苦しむ国民を顧みない、講演会での発言は「ウケを狙った」との釈明も通用せず、火に油を注いでしまった江藤氏。そもそも農水相として、“令和のコメ騒動”への対応の疎さも指摘されていただけに、なるべくしてなった辞任劇と言えよう。
その任命責任を野党から問われ、さらなる指導力不足を露呈した石破茂首相。5月の毎日新聞の世論調査では、内閣支持率22%と発足以降最低を記録するなど、今夏の参議院議員選挙を前に不安は増すばかり。
そんな崖っぷちに立たされた首相は起死回生を狙うべく、早くも“切り札”を切った。江藤氏の後任を任されるのは、人気と知名度は抜群の小泉進次郎元環境相(44)。石破首相からも早速、「とにかくコメだ」と騒動収束を指示されたよう。
奇しくも小泉氏は20日、衆院議員会館で開かれた『食事補助 非課税限度額の拡大に向けたメディア向け説明会』に出席した際、会終了後に報道陣から江藤氏の発言を問われて、
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「コメの価格や供給について国民が心配しているときに、すべき発言ではないのは明らかだ」
“不適切”な発言であったと非難を向けていた。そして自身については、
「もちろん(コメは)買ったことあります」
と笑顔でドヤっていたばかり。まさか、この「コメ買ったことある」発言で決まったわけではなかろうが、この数時間後に白羽の矢が立ったわけだ。しかしSNS上では、この人事に、
有能な友達っていないんだな
《またもや庶民感覚からズレてる二世議員(小泉進次郎)のおぼっちゃま 失言、ポエムオンパレードが目に見えてます》
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《まぁあと2ヶ月くらいで終わる短命任期だから、進次郎くらいしか、なり手がなかったんでしょう。 石破は本当有能な友達っていないんだなぁ・・・》
《昨年の衆院選で大敗した責任をとって選対委員長を辞任した小泉進次郎を選挙の顔になると期待して大臣に起用ですか...。 石破周辺は人材不足なの?》
よりによって、たびたび“進次郎構文”とも揶揄される、独特の言い回しや論点がズレる発言も多々ある進次郎氏の起用に、石破首相を取り巻く政界内での「友達」「人材」の少なさが露呈されているとも。
石破首相が掲げる「楽しい日本」だが、国民に失笑されないよう、お友達と職務を全うしてほしい。
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