
ここ最近、暑くなってきて外出も億劫になった。しかし夏を楽しまないと生きている意味がない気もするため、近所の河原で石を拾っては、自宅の簡易ビオトープのレイアウトに使っている。拾っては飾り、拾っては飾り。まるであの世にいるみたいだ。
ただ、こういう一見すると無益な行動も自己満足には通じるし、なにせ金が減らない!石は無料なのだから。
そうこうしているうちにだいぶ形になってきたので、完成がとっても楽しみである。お金がかからない趣味を持つのはいいことだね。(文:松本ミゾレ)
低貸しはマジで他にすることがない人向けの時間つぶし
なんでいきなり金のかからない娯楽の話をしているのかと言えば、これは裏を返せば、例によってまたギャンブルの話をしたいためである。先日5ちゃんねるに「1パチなのに行く度に1万負けるんやが」というスレッドが立っていた。
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スレ主はあまり大金を使えないため、低貸しでパチンコをしていたが、それでも終わってみれば1万円失っていたという。その上で通常レートである4円パチンコを打っている人を「尊敬する」とも書いている。
1玉1円とは言え、負ける時は負けるものだし、釘の調整も悪ければ玉はすぐに飲み込まれ、っという間にサンドからお金が消えていく。1万円も負ければ、そっから1万発出さないと捲れない。
最新のパチンコ台は一撃で大勝ちできる可能性を秘めているが、そもそもその状態に持っていくのが非常に難しい。たとえ大勝ちしても投資分を取り返してトントンになるのがやっとだろう。
もっとも、低貸しというのは設定や調整はさておき、”暇つぶし”として軽い賭博をしたいという層を狙った娯楽なのだから「勝ちたい」とか思うようなものではない。他にすることがない。まともな趣味がない。恋人もいない。友達もいない。そんな人のための娯楽。それが低貸し。
パチンコもパチスロも基本的には勝てないし、その傾向は年々強まっている。1万円を使って数時間遊べた、と思えばどうということはないはずだ。こう言っちゃなんだけど、パチンコにお金を使う人って他に大した使い道もないんだし……。
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「かつてパチンコホールで勝ち組だった依存症」は低貸しで遊ぼう!
そもそもギャンブルでずっと勝ち続けるのは不可能だ。筆者は2000年代初頭から20年以上パチンコホールに出入りしてきて、未だにトータル収支はプラスだが、どうもパチスロが6号機に差し掛かった頃から赤字続きになってきた。
有利区間とか冷遇とかのせいで、伸ばしきれないまま微妙な出玉で強制終了ということが続いているのがその原因。昔みたいに、1000GのAT引いたら最低限1000Gは回せるといったことがなく、一撃万枚フラグもないため、一発逆転みたいな夢はない。そういうのが得意だった人間は、もはや青息吐息なのである。
じゃあパチスロじゃなくてパチンコするか? って言われても、スペック概要を流し見ただけで「打てない」とか思っちゃうからなぁ。今後はまた天井機能が復活でもしない限り、触ることはないだろう。
ともあれ、この調子なら向こう10年しないうちに、僕はトータル収支が赤に転落するに違いない。これはもうほぼ確実。
このコラム。僕と同じような立場の、「かつてパチンコホールで勝ち組だった依存症」も読んでいるかもしれないが、そういう人たちにはぜひ、低貸しをオススメしたい。
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僕自身はバカらしくて打つ気はしない。あなたもきっとそうだろう。しかし他にすることがないなら、漫然と低設定だらけの通常レートにこだわるより、低貸し低設定で脳みそが満足するまで少ないお金で遊ぶ方がまだ財布へのダメージが少なくて済む。
もちろん「俺は4パチ20スロで2万円以上使わないからこれからもそのノリで行くぜ」って人は、通常レートがお似合いだ。さっくり短時間で負けて帰れば、お金は減るが時間のロスは少ないし。今なら2万円あっても1時間もすれば消えるだろう。
しかし、世の中のギャンブル依存の人というのはそれができない。彼らは勝ってようと負けてようと粘る。そして粘った結果、大抵は傷口を広げることになるわけだ。本人たちもそれは分かっているんだけど、どうしても止められないんだよね。
そういう行きつくとこまで行きついた人は、レートとか関係なくパチンコ・パチスロに取り憑かれているので、低貸しで遊んだほうがいいよね。どうせ負けるんだから、その金額を4分の1で抑えよう。パチンコもパチスロも、あんなもんやってる時点で人間としては負けている。その負け組のオアシスこそ、低貸しコーナーなのだ。