<DeNA8−5中日>◇3日◇横浜
ぴちぴちに張った背番号18のユニホーム。DeNA小園健太投手(22)がほえた。3回2死二塁、1回に先制3ランを浴びた中日ボスラーを空振り三振。「絶対に打たれたくなかった」と感情があふれた。毎回走者を背負いながらも、5回3失点と粘ってプロ初勝利。「長かったなと。うれしい気持ちが一番ですけど、悔しいことの方が多かった」としみじみ言った。
競合の末に21年ドラフト1位で入団。三浦監督が背負った背番号18を譲り受けた。大きな期待を受ける中、4年目の今季まで1軍では1登板のみ。マイナスな意見が嫌でも目についた。「グーグル開いたらトピックに出てくるの、やめてほしい。見たくないのに気になっちゃうので」とドラ1の宿命にもがいてきた。
昨オフから最大の課題だったフィジカル強化に向き合った。筋肉量、体重も大幅アップ。さらに先輩・坂本に頭を下げて宝刀スプリットチェンジを伝授してもらい、ゴロアウトや三振も増加。イースタン・リーグでトップの防御率1・67と1軍舞台と初勝利をたぐり寄せた。「背番号の重みは感じてますけど、今日は自分らしく小園健太のありのままをみせようと思ってました」。エースナンバーの後継者が大きな1歩を踏み出した。【小早川宗一郎】
▽DeNA三浦監督(背番号18の後継者・小園の初勝利に)「よく粘って立て直したと思います。(背番号18は)小園の番号ですから。1勝からまた積み上げてくれれば良いと思います」
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◆小園健太(こぞの・けんた)2003年(平15)4月9日、大阪府生まれ。貝塚一中では貝塚ヤングに所属し、高校でもバッテリーを組む松川(現ロッテ)と全国制覇。市和歌山では1年春からベンチ入り。3年春にセンバツ出場。21年ドラフト1位でDeNA入団。背番号は三浦監督がつけた「18」を継承。24年4月10日中日戦でプロ初登板。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸690万円。
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