アーセナルが冨安健洋の退団を正式発表… 4シーズンで84試合出場、近年はケガで満足にプレーできず「クラブへの貢献に感謝」

　アーセナルは4日、日本代表DF冨安健洋との契約終了で合意に至ったことを発表した。即時の契約終了となる。

　1998年11月5日生まれで現在25歳の冨安はアビスパ福岡の下部組織出身で、2016年にトップチーム昇格を果タスと公式戦通算56試合に出場。ベルギーのシント・トロイデンへの移籍を経て、2019年夏にボローニャへ完全移籍加入。故シニシャ・ミハイロヴィッチ監督の下で主力に定着し、2年間の在籍で公式戦通算64試合出場3ゴール3アシストという成績を残し、2021年8月にアーセナルに完全移籍で加入した。

　加入後すぐに右サイドバックの主軸として定着。加入した直後の2021年9月にはクラブの月間最優秀選手賞も受賞。堅実なプレーでチームの守備を支え、ファンからも信頼をすぐに勝ち取ることとなった。

　ミケル・アルテタ監督には左サイドバックやセンターバックでもプレーできるユーティリティ性を買われ、2年目以降は左サイドバックを主戦場としていたが、アーセナルのキャリアを通じては幾度となくケガに悩まされることに。2024年3月には2026年夏まで契約を延長したものの、直近の2シーズンは特にケガでプレーすることができず、2024ー25シーズンはわずか1試合の出場に終わることに。アーセナルでは公式戦84試合に出場していたが、2025年2月にはヒザを手術し、復帰は2025年末と見られていた中での退団決定となった。

　アーセナルは冨安について「トミがキャリアの新たな章をスタートできるよう、契約を終了することで合意に至った」と発表。「アーセナル・フットボールクラブ一同、トミのクラブへの貢献に感謝するとともに、彼と彼の家族の今後の幸せを願っている」とした。


【画像】アーセナルが冨安健洋の退団を発表
Thank you, Tomi ❤️

We have reached a mutual agreement with Takehiro Tomiyasu to end his contract with immediate effect.— Arsenal (@Arsenal) July 4, 2025