
2年ほどの前のこと。シニアのワンコを飼う優しい夫婦が道をさまよう猫を見つけ、個人で保護し幸せに導いてくれる里親さん探しを始めました。
【写真】チャチャの幸せを願い、断腸の思いで新しい里親さんに命を託すことに
結果的には里親さんが見つからず、やむを得ず夫婦のお家の子としてシニアのワンコと一緒にたっぷりの愛情を注ぎお世話し続けました。猫につけてあげた名前は「チャチャ」。
ところが、病気を患った奧さんが免疫力低下の影響からか猫アレルギーがひどくなってしまい、猫のお世話ができなくなってしまいました。
チャチャに寂しい思いをさせるくらいなら…
やむを得ず旦那さんが仕事の合間をぬい、チャチャとシニアのワンコのお世話をすることにしました。そんな矢先に今度はお母さんの介護も必要となりました。犬猫のお世話、お母さんの介護のほぼ全てを旦那さんがする事態になりました。
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ペットを飼う場合、その天寿をまっとうするまで責任を持ってお世話をすることが絶対条件です。そんなことは旦那さんもよくわかっているし、行き場を失い彷徨っていたチャチャを2年間お世話してきており、深い愛情も抱いています。
しかし、こののっぴきならない状況によって、チャチャに寂しい思いをさせるなら、たっぷりの愛情を注いでくれる人にチャチャの猫生を新しい里親さんに託したほうが良いかもしれない…そんなふうに考えるようになりました。
新しい里親さんのもとで第三の猫生へ
団体で募集をしてすぐに「チャチャを迎え入れたい」という声が届きました。里親希望者さんは以前団体から保護犬・保護猫を迎えてくれた方。チャチャが置かれた事情を知り、救いの手を差し伸べてくれました。
ただし、この里親希望者さんの家にいる先住猫(保護猫)は少し人見知りの面があり、その点だけが不安ではあるとも…。まずは相性が良いかどうか、揉めたりしないかどうかを試すためにこの家でトライアルを実施しました。
チャチャも先住猫も当初こそお互いに一定の距離を取っていましたが、少しずつ近づいていき、後にはきょうだいのように仲良く過ごすようになりました。
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ここでチャチャは正式譲渡。見事第三の猫生を歩み始めました。先住猫、そして優しい里親さんと一緒にいつまでも明るく穏やかに過ごして欲しいですね。
(まいどなニュース特約・松田 義人)