農林水産省=東京都千代田区 農林水産省は9日、北海道、南東北、南関東、北陸、東海、中国地方で、水稲への「斑点米カメムシ類」の発生が「多い」とした病害虫発生予報を発表した。穂が実らない被害を引き起こすイネカメムシは、昨年度も37都府県で発生が確認され、コメの収量低下を招いた地域もあった。新米価格への影響が懸念される。
北東北、近畿、四国、九州地方でも「やや多い」発生を予想。農水省は、気温が高い日が続き、例年以上に発生したり、発生時期が長期化したりする恐れがあるとして、見つけ次第直ちに駆除するなどの対策を呼び掛けている。すでに山形、埼玉、富山、石川、山口各県は注意報を発表した。