JA鈴鹿本店でコメ農家らと意見交換する小泉進次郎農林水産相(中央)=11日午後、三重県鈴鹿市 小泉進次郎農林水産相は11日、三重県鈴鹿市のJA鈴鹿本店を訪れ、県内のコメ農家ら26人と意見交換した。小泉氏は終了後に記者団の取材に応じ、コメの集荷時に代金を前払いする「概算金」制度を、一括で買い取る方式に見直すよう、農協側に一段の取り組みを求めた。
小泉氏はこれまでも、農家の収入がすぐに確定する買い取り方式のメリットを強調してきた。小泉氏は、意見交換でも買い取りを望む声があったとして、「農協は買い取りを基本とし、農家のリスクを軽くしてほしい」と語った。
また、大規模化が難しい中山間地の農業の在り方についても意見が交わされた。小泉氏は、「水田政策の2027年度以降の見直しに向け、重要なテーマとして議論したい」と述べ、農地集約をサポートする「農地中間管理機構(農地バンク)」の機能強化などに言及した。