セブン&アイ・ホールディングスのロゴマーク=東京都中央区 カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールは16日(日本時間17日)、セブン&アイ・ホールディングスへの買収提案を撤回したと発表した。建設的な協議の欠如が理由と説明している。7兆円規模の買収提案は白紙になった。
同日付でセブンの取締役会に対し、書簡を送付した。書簡では、セブン側が「意図的に混乱や遅延をもたらす動きをしており、株主に大きな不利益を与えている」と批判。さらに、「まったく真摯(しんし)な協議がなされていない状況が続いている」として提案を撤回した。
これを受け、セブンは「協議を一方的に終了した。決定は不本意だ」とするコメントを発表。書簡に「数多くの誤った記述」があるとの不快感もにじませた。その上で、想定内とも言及し、「単独での価値創造の施策を今後も継続していく」とした。

カナダのコンビニ「クシュタール」=カナダ・モントリオール(AFP時事)