<買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2025千葉大会:日本0−3ブラジル>◇第3日◇18日◇男子予選ラウンド第3週◇千葉ポートアリーナ◇観衆7340人
前回準優勝の日本(世界ランキング6位)が、予選ラウンド(R)首位のブラジル(同4位)にストレート負けを喫した。3−1以内で勝利すれば開催国の中国と上位7チームによるファイナルR(30日開幕、寧波)進出を決められたが、この試合ではお預けとなった。キャプテン石川祐希(29)がベンチ外で黒星も喫したが、富田将馬(28)らが存在感を示した。通算7勝4敗。20日の最終戦で同5位の米国と対戦する。
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16年リオデジャネイロ大会など五輪3大会で金メダルを誇る強豪に、ストレート負けした。しかし富田の言葉は前向きだった。「どのセットも拮抗していた。途中の1点を取り切る力があれば全然戦える相手」。コンディション不良でベンチ外の石川に代わってスタメン出場し、宮浦に次ぐチーム2位の10得点。技ありのブロックアウトを見せ「ああいうプレーが自分の武器。もっと長く続けていきたい」とうなずいた。
昨年のパリ五輪は最後の最後に選考落ちし、交代選手として帯同した。準々決勝のイタリア戦。はじめは観客席で見守ったが、いても立ってもいられず途中からコートサイドへ。2−0からの逆転負けを目の当たりにし「自分がいればパスは崩れなかった、と悔しい思いだった。次は自分が立ちたい」と覚悟を強めた。
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成長の手応えは、攻撃面にある。途中出場だった17日アルゼンチン戦は、最終第5セット序盤に連続で強打を決めて逆転勝ちに貢献。「派手なスパイクだけではなく、プッシュもブロックアウトも1点は1点」と引き出しを増やしてきた。
中大の2学年先輩の石川は憧れ。「1つずつ壁を乗り越えて4年後には祐希さんを超える選手に」。遅咲きと自称する28歳。ロスの夢舞台を見据え、一打に思いをかける。【勝部晃多】
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