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30日午前8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震があった。地震の規模はマグニチュード(M)8・7と推定される。気象庁は午前8時37分、北海道から九州までの太平洋側の広い範囲に津波注意報を発表。同9時40分に警報に切り替え、最大3メートルの津波が予想されると発表した。
茨城県の大洗港では11時38分に最大40センチの津波を観測した。北海道の十勝港で10時51分に40センチ、苫小牧東港で11時32分に40センチ、青森県の八戸港で11時16分に40センチ、北海道根室市花咲で10時半ごろに30センチ、北海道浜中町で10時36分に30センチ、釧路市の釧路港で10時42分に30センチの津波を観測した。
津波警報が出たのは、北海道から和歌山県の太平洋沿岸。具体的には、北海道太平洋沿岸の東部と中部と西部▽青森県太平洋沿岸▽岩手県▽宮城県▽福島県▽茨城県▽千葉県九十九里・外房・内房▽東京都・小笠原諸島・伊豆諸島▽相模湾・三浦半島▽静岡県▽愛知県外海▽三重県南部▽和歌山県。
津波警報が発表されるのは、2024年4月3日に台湾付近でM7・7の地震が発生し、沖縄本島と宮古島・八重山地方に発表されて以来。
最大1メートルの津波が予想されるとして津波注意報が出たのは、北海道日本海沿岸北部・オホーツク海沿岸▽青森県日本海沿岸・陸奥湾▽東京湾内湾▽伊勢・三河湾▽大阪府▽兵庫県瀬戸内海沿岸・淡路島南部▽岡山県▽徳島県▽愛媛県宇和海沿岸▽高知県▽大分県瀬戸内海沿岸・豊後水道沿岸▽宮崎県▽鹿児島県東部・西部・種子島・屋久島地方・奄美群島・トカラ列島▽沖縄本島・大東島・宮古島・八重山地方。
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地震では、北海道釧路市などで震度2を観測した。
津波警報を受け、JR東日本は東北や関東地方周辺の沿岸部の路線で運転を見合わせた。JR東海も東海地方の沿岸部の在来線が運転を見合わせた。JR西日本は、和歌山県を走る在来線と特急の運転を見合わせた。
東京電力は福島第1原発の処理水の海洋放出を午前9時5分に停止したと発表。停止は事前に定めた運用に沿った対応で、設備には異常がないとしている。
気象庁の清本真司地震津波対策企画官は「遠地地震に伴う津波は継続時間が長く、今回も警報解除までに半日から1日程度、要する可能性がある」と説明した。【最上和喜、宮城裕也、西本紗保美】
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