総裁選前倒し、選管が意思確認=自民、過半数の賛同焦点―首相なお続投意欲・両院総会

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2025年08月08日 15:01  時事通信社

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自民党両院議員総会であいさつする石破茂首相(中央)=8日午後、東京・永田町の同党本部
 自民党は8日、参院選の惨敗を受けた両院議員総会を党本部で開き、党則に基づく臨時総裁選を実施するかどうか、総裁選挙管理委員会(逢沢一郎委員長)に対応を委ねることを決めた。選管が党所属衆参両院議員と47都道府県連に意思確認を行う。石破茂首相(党総裁)は両院総会で続投に意欲を示したが、過半数が総裁選の前倒しに賛同するかが当面の焦点となる。

 党則6条4項は、党所属国会議員と都道府県連代表各1人の総数の過半数が要求した場合、総裁選を行うと定める。自民所属議員は衆院195人、参院100人の計295人。総数は計342、過半数は172となる。首相の党総裁任期は2027年9月まで。

 総会後、逢沢氏は記者団に、意思確認の時期について「参院選の総括が済まないのに、総裁選の手続きを進めるわけにはいかない」と述べた。これに関連し、森山裕幹事長は記者団に、過半数が賛同すれば「総裁選前倒しということになる」と明言。総括の報告書について、月末をめどに取りまとめる考えを示した。

 両院総会は2時間行われ、約250人の出席者のうち30人余りが発言した。複数の関係者によると、旧安倍派の議員らから総裁選実施を求める意見が多く出たため、有村治子両院総会長が選管に対応を委ねることを提案。拍手で決定した。出席者からは「ここで決めるべき話か」と決定への異論も出たという。

 首相は総会の冒頭、日米関税合意に触れ「実行に当たりさまざまな問題を抱えている。それぞれの産業に従事している方に不安がないよう全力を尽くす」と強調。農業政策や防災も挙げ、「引き続き日本国に責任を持つために、意見を承りたい」と述べた。参院選大敗については「心からおわび申し上げる」と陳謝した。

 首相は総会後、首相官邸で記者団に続投する意向を重ねて表明。総裁選に関し「党則にのっとって運営することに尽きる」と語った。 

自民党両院議員総会の終了後、記者団の質問に答える石破茂首相=8日午後、首相官邸
自民党両院議員総会の終了後、記者団の質問に答える石破茂首相=8日午後、首相官邸

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  • 石破首相は首相辞めたら3000万円の裏金捜査入るんじゃない。
    • イイネ!7
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