限定公開( 4 )
<卓球:WTTチャンピオンズ>◇11日◇最終日◇横浜BUNTAI◇男子シングルス決勝◇観衆4353人
世界ランク4位の張本智和(22=トヨタ自動車)が、自国開催の舞台で3年ぶり2度目の優勝を飾った。
過去2勝12敗で、22年から8連敗中だった世界王者で同2位の王楚欽(25=中国)からいきなり3ゲームを連取し、4−2で撃破。第1回だった22年ブダペスト大会以来の頂点にたどり着いた。
5月にドーハで行われた世界選手権では3回戦敗退。今季最大の大舞台で自身初のメダルを目指したが、戸上隼輔との日本勢対決に敗れた。帰国後も「残念な大会。(得たものは)特にないです。今回は全く意味を持たない」と絞り出し「まずはランキングでトップ5、10を維持することが一番だと思う」と懸命に切り替えた。
世界ツアーのWTTはランキングのポイント獲得に重要で、今回のチャンピオンズは5種類の大会の3番目の位置付けとなる。国内外を転戦しながら目の前の試合に集中するスタンスは変わらないが、チャンピオンズは初の日本開催とあり「僕もですが、皆さんも最後に出し切る気持ちで、一緒になって戦えたらいい」と決勝を見据えていた。
|
|
大会前の4日には自身のSNSにTリーグ独自ルールへの私見を投稿。デュースなし、各試合の最終ゲームは6−6から始まるといったルールを踏まえ「海外で勝つための努力をしなくなっている。僕たちがしてきたような血の滲むような練習をして海外で勝つ、そしてそこから世界ランキングを上げる。という感覚を今のTリーグルールは潰していると思います」などと訴えた。
直後に始まった今大会。満員の観衆の前で、世界王者の壁をぶち破った。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。