
古都、京都の大晦日の風物詩あの『除夜の鐘』の参拝が有料、予約制になります。
大晦日、響き渡る京都市知恩院の『除夜の鐘』。つく数は人間がもつ煩悩の数108。17人の僧侶が心を合わせ、一打一打、打ち鳴らす、その鐘。高さは、およそ3.3メートル、重さおよそ70トンの大鐘は日本三大梵鐘の一つとして知られています。
近年はインバウンド客にも人気のスポットになり、多くの観光客が詰めかけるようになりました。年々、観光客が増えるなか、おととい、知恩院は大きな決断を発表しました。それが、『除夜の鐘』参拝の『有料化』&『事前予約制』。
知恩院 総務部 九鬼昌司さん
「近年、(参拝者の)列がだいぶ長くなってきたのと、雑踏の警備、また参拝者同士のトラブルも耳に入ってきたので」
SNSの普及とともに、インバウンド客も急増。順番待ちの列は参道を埋め尽し、寒空の中、4時間待ちは当たり前だったといいます。安全確保のため、今年から参拝できるのは事前に予約した先着2000人に。500人ずつ4組に分けて入れ替え制。拝観料は1人3000円です。
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地元の参拝者
「大晦日はすごい人らしいので、来るのは大変かなと思うが、払ってでも見るべきなのかなと思う」
オーバーツーリズムなどで『人数制限』に踏み切る動きは、こちらの紅葉の名所でも。ここは、青森県十和田市の蔦沼。これからの季節、朝焼けと紅葉が競演し、幻想的な景色が広がります。全国でも有数の紅葉の絶景スポット。この美しい蔦沼を次世代に残すため、今月23日から始まるのが展望デッキへの入場制限です。
これは11年前に撮影された映像。展望デッキから溢れるほどの人が訪れ、植物が踏まれたりするなど大きな問題になっていました。
職員(2022年撮影)
「(協力金)2000円お願いします」
観光客が集中する午前5時〜7時半までの2時間半の間は事前予約制のうえ、入場制限。さらに協力金として車1台につき2000円、入場1人につき2000円の支払いも必要になります。入場制限と協力金を求める取り組みは来月3日まで行われるそうです。
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