橋幸夫さんに“名誉学士”の称号授与 京都芸術大学が発表 3月に卒業予定だった

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2025年10月09日 13:18  オリコンニュース

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橋幸夫さん(C)ORICON NewS inc.
 京都芸術大学が9日、9月4日に82歳で死去した歌手の橋幸夫(本名:橋幸男)に名誉学士の称号を授与することを発表した。同大学が2016年に名誉学位規程を制定して以降、名誉学士を授与するのは初めてという。

【写真】2023年…2代目に託して芸能界を引退した橋幸夫さん

 橋幸夫さんは2022年4月に本名・橋幸男として通信教育部書画コースに第一期生として同大学に入学。80歳を前に大学生になる道を選んだ橋さんの決断は大きな話題となった。

 入学式の式辞では、高校在学中にデビューをしたため大学に行けなかった悔いがあり、もう一度学びたい、命ある限り学ぶ、そんな人生でありたいと述べていた。2025年度卒業を目指して「卒業制作」を残すのみとなっていた。

 同大学は、授与の理由について、「故・橋氏は本学学生はもとより、日本全国の多地域多世代の人々に対して、芸術を学ぶことの楽しさと豊かさを広く伝えた学生であり、京都芸術大学の理念である、藝術立国の体現者として、本学教育活動への貢献が極めて大きいものと認め、名誉学士の称号授与を決定いたしました」と説明した。

 橋さんは、1943年5月3日生まれ、東京都出身。中学2年より歌を作曲家・遠藤実師に師事。高校1年でオーディションに合格し、60年に「潮来笠」でデビューして日本レコード大賞新人賞に輝き、舟木一夫、西郷輝彦さん(2022年死去)と「御三家」と呼ばれ、NHK紅白歌合戦に17回連続を含む通算19回出場した。「いつでも夢を」(吉永小百合とのデュエット、1962年)と「霧氷」(1966年)で日本レコード大賞を受賞するなど、多数のヒット曲を生んだ。

 2022年には京都芸術大学の通信教育課程美術科の新入生として入学。2023年5月に歌手活動を引退。その後ファンの声を受けて復帰。アルツハイマー型認知症を明かしながら、ステージで歌い続けていた。

 9月9日に都内の寺院で営まれた通夜で夢グループ・石田重廣社長は「78(歳)で大学に入学し、単位もとって、3月卒業の予定でした。それだけが悔しい。入学式も行きました。卒業式も一緒に行こうと約束したのに。それが悔しい」と語っていた。

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  • これはもう、霧氷に、失礼、無性に嬉しい事でしょうな。
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