台風23号 13日には伊豆諸島にかなり接近 暴風や大雨による土砂災害に厳重警戒

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2025年10月11日 07:38  日本気象協会

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台風23号の接近に伴い、今日11日(土)は沖縄で強風や高波に注意が必要。明日12日(日)にかけて、九州南部や奄美地方でも雨や風が強まる見込み。その後、13日(月・祝)には、暴風域を伴って伊豆諸島にかなり接近するおそれ。伊豆諸島では再び暴風や大雨に厳重な警戒が必要。

今日11日(土)〜12日(日) 沖縄や九州南部・奄美地方は強風・高波に注意

台風23号は、午前6時には奄美大島の南にあって、ほとんど停滞しています。中心の気圧は994hpa、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルで、沖縄の大東島地方や奄美地方など風速15メートル以上の強風域に入っています。台風は、今後発達しながら、南大東島の北海上を北上し、12日(日)にかけて日本の南から東海道沖を東北東に進む見込みです。

台風に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、今日11日(土)から12日(日)にかけて、沖縄や九州南部・奄美地方では、大気の状態が非常に不安定となり、局地的に積乱雲が発達する見込みです。雷を伴った激しい雨や竜巻などの激しい突風に十分ご注意ください。

【風の予想】
今日11日(土)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄の大東島地方     18メートル(30メートル)
鹿児島県(奄美地方を除く) 18メートル(30メートル)
奄美地方         23メートル(35メートル)

12日(日)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
鹿児島県(奄美地方を除く) 18メートル(30メートル)
奄美地方         13メートル(25メートル)

【波の予想】
今日11日(土)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
沖縄の大東島地方     4メートル
沖縄本島地方       3メートル
鹿児島県(奄美地方を除く) 4メートル
奄美地方         5メートル

12日(日)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
鹿児島県(奄美地方を除く) 4メートル
奄美地方        3メートル

13日(月・祝) 台風23号は伊豆諸島にかなり接近

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台風23号は、13日(月・祝)には、暴風域を伴って、伊豆諸島にかなり接近するおそれがあります。伊豆諸島では、暖かく湿った空気が流れ込むため、台風接近前から大気の状態が非常に不安定となり、今日11日(土)夕方から12日(日)未明にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。その後、12日(日)夜から13日(月・祝)にかけて、台風の接近に伴い局地的に滝のような雨が降り、警報級の大雨となる見込みです。また、次第に風が強まり、13日(月・祝)には、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれがあるほどの猛烈な風の吹く所があるでしょう。

【風の予想】
12日(日)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
伊豆諸島北部 12メートル(25メートル)
伊豆諸島南部 25メートル(35メートル)

13日(月・祝)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
伊豆諸島北部 17メートル(30メートル)
伊豆諸島南部 30メートル(45メートル)

【波の予想】
12日(日)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
伊豆諸島北部 4メートル
伊豆諸島南部 6メートル

13日(月・祝)に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
伊豆諸島北部 4メートル
伊豆諸島南部 7メートル

【雨の予想】
今日11日(土)に予想される1時間降水量は多い所で、
伊豆諸島北部・南部 40ミリ

12日(日に予想される1時間降水量は多い所で、
伊豆諸島北部 20ミリ
伊豆諸島南部 40ミリ

今日11日(土)6時〜12日(日)6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
伊豆諸島北部・南部 100ミリ

12日(日)6時〜13日(月・祝)6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
伊豆諸島北部 80ミリ
伊豆諸島南部 200ミリ

伊豆諸島では13日(月・祝)は、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要です。うねりを伴う高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水・氾濫にも警戒してください。

台風22号による記録的な大雨や暴風、高波の影響で、災害の危険度が高まりやすくなっている地域があります。八丈島など伊豆諸島南部では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、今日11日(土)の雨から土砂災害などに十分注意してください。

台風接近時 屋外の備え

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伊豆諸島では、台風22号による暴風や大雨で大きな被害が発生しました。台風23号の接近に伴い、再び暴風や大雨のおそれがあるため、早めの防災活動を心がけてください。

◎窓や雨戸の補強をする
雨戸やシャッターがない場合は、窓ガラスに飛散防止フィルムやガムテープ(養生テープ)、ダンボールなどを貼っておくと、万が一窓ガラスが割れたときに破片が飛び散ってケガをするのを防ぐことができます。カーテンなどを閉めておくことも有効です。

◎側溝や雨どい・排水溝を掃除する
側溝が詰まっていると雨水がうまく流れず、あふれ出す可能性が高まります。側溝や雨どい・排水溝などを確認し、ゴミなどがたまっていた場合は、掃除して水はけを良くしておきましょう。

◎室外の物を固定したり、室内にしまったりする
室外にあるものが飛ばされてケガや事故につながる可能性があります。ベランダや庭にあるもの(植木鉢や物干し竿・バケツなど)はできるだけすべて室内にしまいましょう。室内にしまうのが難しい場合は、あらかじめ倒したうえで、固定してください。

◎浸水に備えて土のうや水のうなどを用意する
土のうは自治体などで配布しているところもあります。土のうの入手が難しい場合は、二重にした大きめのゴミ袋に水をためて作った水のうを代わりに使用してください。水の侵入を防ぐため、玄関などの水の侵入が考えられる場所に、土のうや水のうを設置しましょう。

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