高市自民、戦略練り直し=首相指名、各党駆け引き本格化

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2025年10月11日 16:01  時事通信社

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自公党首会談を終えた自民党の高市早苗総裁=10日、国会内
 自民党の高市早苗総裁は公明党の連立政権からの離脱決定を受け、今後の戦略の練り直しに入った。公明の協力を失うことで、首相の座に就いても厳しい政権運営を強いられるのは確実。臨時国会冒頭の首相指名選挙を見据え、立憲民主党は他党の党首を野党統一候補に擁立する構えも見せ、各党の駆け引きが本格化している。

 高市氏は11日、東京・赤坂の衆院議員宿舎で過ごし、早ければ20日に召集される臨時国会に向けて準備を進めた。物価高対策の検討や閣僚の人選などにも当たったとみられる。

 自民は衆参両院とも比較第1党。首相指名選挙で野党がまとまらなければ、決選投票を経て「高市首相」が誕生する可能性が高い。しかし、公明が野党サイドに移ったことで、国会の勢力図は大きく変わっている。

 立民は組み合わせ次第で「政権交代」の可能性も否定できないと判断し、野党候補一本化の働き掛けを強める。野田佳彦代表は11日の東京MXテレビの番組で「私にはこだわらない」と明言。「(野党間で)一致点は見いだせる。誰がトップになるのか議論すればいい」と強調した。具体的な統一候補については「各党党首が候補者予備軍だ」と述べた。

 複数の関係者によると、立民の笠浩史国対委員長は10日、公明の中川康洋国対委員長と電話で会談し、野党国対委員長会談への参加を打診。中川氏は前向きに対応する考えを示した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は大阪市内で記者団に、「政策が一致する政党となら組めるが、現在の立民とは組めない。基本政策、特に安全保障に関する考え方が異なる」との認識を示した。首相指名選挙については「現時点では1回目も2回目も『玉木雄一郎』と書く」と従来の方針を繰り返した。

 これに対し、立民の安住淳幹事長は仙台市内で記者団に、連合と立民、国民民主両党が憲法や外交・安保など基本政策に関して今年4月に交わした合意に言及。「(国民民主とは)十分やれる」と語った。

 共産党の田村智子委員長は東京都葛飾区で街頭演説し、「連立崩壊は自民党政治全体の破綻だ。自民政治を終わらせる」と訴えた。 

自公党首会談を終えた公明党の斉藤鉄夫代表=10日、国会内
自公党首会談を終えた公明党の斉藤鉄夫代表=10日、国会内


自公党首会談後、記者団の取材に応じる自民党の高市早苗総裁(左)と鈴木俊一幹事長=10日、東京・永田町の同党本部
自公党首会談後、記者団の取材に応じる自民党の高市早苗総裁(左)と鈴木俊一幹事長=10日、東京・永田町の同党本部

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  • 高市さんの写真、よりによってなんでコレ?だから時事通信社は印象操作のメディアだって言われるんです。
    • イイネ!30
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