車椅子2台、並んで歓談=退院直後の上皇后さまと面会―友人の末盛さん

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2025年10月20日 07:31  時事通信社

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時事通信社

皇后時代に「舟越保武彫刻展」を鑑賞される上皇后さまに作品を説明する末盛千枝子さん=2015年8月、東京都練馬区の練馬区立美術館
 上皇さまを支えたいとリハビリに励み、ほぼ大腿(だいたい)骨骨折前の状態まで回復された上皇后さま。児童文学を通じ、長年親交がある絵本編集者の末盛千枝子さん(84)=岩手県八幡平市=は、退院から間もない上皇后さまと再会を果たした。リハビリ中の上皇后さまと、末盛さんの車椅子2台が隣り合わせで並び、思い出話に花を咲かせた。末盛さんが痛みを尋ねると、上皇后さまは「大丈夫」と応じ、元気な様子だったという。

 末盛さんは昨年10月24日、仙洞御所(東京都港区)で上皇后さまと面会した。上皇后さまは同月6日に仙洞御所で転倒し、骨折。東大病院で手術を受け、13日に退院した。

 面会は以前から予定されており、末盛さんは上皇后さまのけがで諦めていたが、予定通り実現することになり驚いたという。上皇后さまと再会を喜び合い、退院後の体調を気遣うとともに、皇后時代にインドで開かれた国際児童図書評議会(IBBY)の大会でビデオ講演し、一緒に講演録の出版を手掛けた時の話や、ともに親しかった人たちがいなくなったという話もした。

 上皇后さまはけがに落ち込む様子もなく、思い出を語り合い、車寄せまで見送りに来て手を握り、軽くハグをして別れた。「大切な時間だった。お会いできて良かった」と振り返り、「何としても(上皇さまを)最後までお支えしようと思っていらっしゃるので、成し遂げられるよう祈っている」と話した。 
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