1か月予報 11月は秋晴れ少ない 北日本は大雪 東〜西日本は長雨に注意

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2025年10月30日 16:23  日本気象協会

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日本気象協会

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11月は気温は全国的に平年より高く、季節の進みはゆっくり。例年に比べ、西日本から東日本の太平洋側では曇りや雨の日が多く、秋晴れは少ない見通し。北日本では一時的な大雪に注意が必要です。

数値予報モデルによる予測結果

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気象庁は今日30日(木)、この先の1か月予報を発表しました。

1か月平均の海面気圧(左図)は、日本の東から北日本付近にかけて気圧が平年より高い予想です。これは北日本では高気圧に覆われる日があり、冬型になりにくいことを示しています。一方、日本の南では平年より気圧が低い予想です。沖縄や日本の南では低気圧や秋雨前線、湿った空気の影響を受けやすいでしょう。

上空約1500mの気温(右図)は、全国的に平年より高くなる見通しですが、南の地域ほど、その傾向が強くなるでしょう。週ごとにみると、1週目が北日本や沖縄・奄美を中心に平年より高い見込みです。2週目は北日本では寒気の影響を受けやすく、3週目になると北日本の寒気も弱まり、全国的に南からの暖かい空気の影響を受けるでしょう。

北日本は気温の変化「大」 東〜西日本は季節の進みゆっくり

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この先の気温は向こう1か月でみると、平年より「高い」か平年より「並みか高い」所が多いでしょう。週ごとにみると、1週目(11月1日〜7日)では、北日本と沖縄・奄美で平年より高く、東日本と西日本は平年並みか高いでしょう。2週目(11月8日〜11月14日)は、北日本で平年並み、東日本、西日本、沖縄・奄美は平年より高い予想です。3週目〜4週目(11月15日〜11月28日)にかけては、北日本は平年並みか高く、東日本と西日本、沖縄・奄美で平年より高い見込みです。北日本では1週目と2週目を中心に気温の変化が大きい見通しです。そのほかの地域も日々や朝晩の気温の変化が大きい時季ですので、体調管理にご注意ください。

降水量は、北日本や東日本、西日本の太平洋側では平年より多く、北日本、東日本、西日本の日本海側と沖縄・奄美では平年並みか多い予想です。太平洋側は低気圧や秋雨前線の影響を受けやすいため、例年に比べ雨の日が多くなりそうです。前線や低気圧の位置や湿った空気の流れ込みによっては大雨の可能性もあります。日本海側は寒気は入っても一時的ですが、日本海の海面水温が例年より高い状態が続いているため、雨雲や雪雲は発達しやすくなっています。寒気が流れ込む時には局地的な大雪や大雨にご注意ください。

日照時間は、東日本の太平洋側は平年より少ない。西日本の太平洋側や沖縄・奄美は平年並みか少ないでしょう。雨や曇りの日が多いため、日照は少なくなる見通しです。秋晴れの日は貴重な晴れ間となるため、洗濯物を干したり、紅葉狩りなど行楽を楽しんだりしましょう。そのほかの地域は平年並みとなりそうです。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・東海・北陸地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

沖縄・奄美では「10年に1度」レベルの高温予想

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今日30日(木)、気象庁は沖縄・奄美地方を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。11月5日(水)頃から、その地点においてこの時期としては「10年に一度」レベルの高温が予想されています。

最高気温が30℃近い日もある予想です。こまめに水分を取り、季節外れの暑さにご注意ください。

※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

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  • 気温が高いのはまだしも、晴れが少ないのは辛いな。
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