
ドジャースが球団史上初のワールドシリーズ連覇を達成し、11月3日(日本時間4日)本拠地のロサンゼルスで優勝パレードをおこなった。延長11回となった最終戦など、激戦の末につかみとった勝利にファンは大熱狂。MVPに輝いたあの男の“名言”に、さらに観衆は沸き立った。
山本由伸の発言に現地は大歓声
パレード後、ドジャーススタジアムでおこなわれた優勝記念イベント。シリーズMVPを獲得した山本由伸はサングラスをかけてマイクを持つや、「Buenas tardes!」とスペイン語で「こんにちは」と挨拶した。
「You know what?(あのさ)」と続け、「Losing isn't an option!」と観客を見渡しながら一語一語ゆっくりとかみしめるように発音。話題になったこの名言を発言したことで、会場はさらなる大歓声に包まれたのだ。
実は「Losing isn't an option!(負けるという選択肢はない)」は、もともと山本がワールドシリーズ第2戦前に発言した「何としても負ける訳にはいかないので」という言葉を、園田芳大通訳が超意訳したもの。
宣言どおり山本は第2戦を完投勝利し、“名言”として浸透してしまったのだ。
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「“Losing isn't an option!”という言葉はアメリカの複数のメディアにも取り上げられ、MLB公式でTシャツも作成されました。キケことヘルナンデス選手をはじめ何人かは練習でも着用するなど、ワールドシリーズを戦うチームのスローガンのようになっていましたね。
山本選手は“何としても負ける訳にはいかないので”と、自分へ言い聞かせるように言っていたのですが…」(スポーツライター)
一人歩きする山本由伸の言葉
結局、負けるという選択肢を山本自らの登板で消して優勝したため、SNS上では
《言ってない語録に後から現実を追い付かせるのマジ凄い》
《鳥肌立った……本当に最高のMVPだ》
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《ビッグマウスだったとしても一切批判が来ないと思えるくらいの実績》
《もうこれ流行語大賞だろ》
と絶賛の声が多く見られた。
山本語録はまだまだある。カーショー引退について「いつか偉大な先輩を超えたいです」という発言は「オレはカーショーを超える」となり、ブルペンの負担を減らすために「長いイニングを投げられれば」と言えば、なぜか「ブルペンのドアを施錠しておけ」に。
「普段はどちらかというと控えめな山本選手ですが、なぜかかなり強気で“オラオラ系”の男前な言い回しばかり。ついには山本選手は何も言っていないのに、ファンがSNS上に書いた《これが今日お前らが得られる唯一の得点だ》や、ロバーツ監督が言った《俺はキラーだ》、アナウンサーが言った《俺を中6日で投げさせろ。全てを出しきってやる》など、なんでも本人の言葉として一人歩きして広まっています」(前出・スポーツライター)
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優勝セレモニーでも、昨年と違い余裕と貫禄が感じられた山本。今季の最高の成績が自信となって、来シーズンは本人の口から漢らしい名言が飛び出るかもしれない。
