
12月5日、業務用厨房機器メーカーの株式会社中西製作所が、給食センター経営シミュレーションゲーム『給食マスター!』をモバイル向け(iOS/Android)にリリースしました。
給食センターの経営シミュレーションゲーム「給食マスター!」(YouTube)
https://youtu.be/NQIsbbyi8J0
同社広報・マーケティング室の竹村勇輝さんに『給食マスター!』の開発に着手した経緯など、詳しい話を伺いました。
ーー『給食マスター!』を開発した理由は?
竹村:「なぜ業務用厨房機器メーカーがゲームを?」と思われる方も多いかもしれません。日本人なら誰もが触れてきた身近な存在である給食の現場には、一般には知られていない多くの課題があります。早朝から始まる大量調理、深刻な人手不足、衛生管理の徹底、コスト高騰による負荷といったリアルを、子どもから大人まで「楽しく学べる形」にしたかったことが第一の理由です。
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また、給食が出来上がるまでの施設やプロセス、使用される調理機器、そして現場で奮闘する調理員・栄養士の方々の苦労など、知られざる「給食の裏側」を社会に届けたいという思いも込めています。
そして、給食という社会インフラの理解促進と業界の魅力発信、それによって、この分野に興味を持ってもらえる人を一人でも増やしたいという想いから、このゲームの開発がスタートしました。
ーープレイヤーからの反響は?
竹村:SNSやレビューを中心に、多くの反響をいただいています。総じて「楽しいのに学べるゲーム」として評価いただいているようです。
「給食の裏側を初めて知った」「勉強になる」「本格的過ぎて面白い」といったお声があり、VTuberやYouTuberなどによるプレイ動画も公開されています。
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自作の給食センターの画像を投稿していただいたり、すでに長時間プレイしてくださっている様子を拝見し、大変嬉しく思っております。
ーー「アプリ内課金なし」のわけは?
竹村:本作は広告なし・課金なしの完全無料アプリです。収益化目的ではなく、給食への理解を広げる社会的な取り組みとして運営しています。
ーー開発過程は?
竹村:本作の開発は、社内横断型プロジェクトとして多職種が連携し、ゲーム開発会社様と共同で進めた点が特徴です。
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社内メンバーは、代表取締役を含む役員陣、営業部門、レイアウト設計チーム、採用・研修を担当する人事、広報・マーケティングといった多職種で構成され、給食現場の実務知識をゲーム仕様へ落とし込む役割を担いました。
ゲーム開発会社様には、仕様設計、システム開発、アニメーションや演出、最適な難易度調整など技術面をご担当いただき、現場のリアルとエンタメ性の融合を行いました。
最も大変だったのは、「リアルすぎる給食の現場を、ゲームとして楽しめる形に調整すること」でした。動線最適化など現場では高度すぎる工程を、難しすぎず、簡単すぎず、でも現実の緊張感が伝わるようにという絶妙なバランスで組み込む必要がありました。
調理員・栄養士の方々からも「現場のリアルさがきちんと残っているのに、ちゃんと遊べる」と評価をいただける仕上がりになりました。
ーー累計ダウンロード数は?
竹村:12月6日時点で、iOS版が3630、Android版が1309で、合計ダウンロード数は4939となります。
ーーありがとうございました。
『給食マスター!』とは
「食文化が廃れた異世界を『給食』で救う」というファンタジーな世界観を融合させた本格的経営シミュレーションゲームです。プレイヤーは、異世界で給食センターの責任者となり、厨房のレイアウト、献立作成、衛生管理など、運営に必要な専門的な業務を遂行します。これらを通じて人々の食への喜びを取り戻し、街を発展させることを目指します。実際に給食センターで使用いただいている当社製品もゲーム内で登場するなど、リアリティのある給食センター運営を体験できます。
『給食マスター!』公式サイト
https://nakanishi-kyushoku-master-lp.sfsite.me/[リンク]
※画像提供:株式会社中西製作所
(執筆者: 6PAC)
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