2024、2025年の2シーズン、BMWのGT3マシンをドライブしWECに参戦したバレンティーノ・ロッシ BMWは11月11日、WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスをはじめとする、2026年のGT3レースにおけるドライバー陣容を発表した。このなかで、WECでのプログラム3年目を迎えるチームWRTがLMGT3のラインアップを刷新、元2輪世界王者のバレンティーノ・ロッシが2シーズンを終えてWECから離脱することが明らかとなった。
チームWRTは2025年最終戦翌日のルーキーテスト以降、アンソニー・マッキントッシュとパーカー・トンプソンをチームに迎え入れ、さらにブロンズドライバーのダレン・ラーンの2シーズンぶりの復帰が決まるなかで、ロッシのWECにおける立場は不透明となっていた。
BMWは木曜日、ラーンが2024年のイモラで同ブランド初のLMGT3優勝を飾ったラインアップを再編すると発表。長年のコ・ドライバーであるショーン・ゲラエルとファクトリーエースのアウグスト・ファーフスも、32号車BMW M4 GT3 EVOを駆る。
一方、マッキントッシュとトンプソンは、プロドライバーのダン・ハーパーと69号車からWECのLMGT3クラスに参戦する。彼らは今週末、マレーシアのセパンで開催されるアジアン・ル・マン・シリーズの開幕戦でデビューを飾る予定だ。
BMWはロッシの2026年シーズンの計画については言及していないが、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパへの復帰が見込まれている。
さらにBMWは、コナー・デ・フィリッピとニール・バーヘイゲンが、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTDプロクラスにおけるポール・ミラー・レーシングのフルシーズンドライバーとして参戦することも発表した。
火曜日に発表されたデイトナ24時間レースのエントリーリストでは、デ・フィリッピとバーヘイゲンがハーパーおよびマックス・ヘッセとともに同チームの1号車に乗ることがすでに明らかになっていたが、残りのシーズンの具体的なラインナップについては言及されていなかった。
デ・フィリッピは、BMWのファクトリーGTPチームから外れて以来初めて、ウェザーテック選手権にフルタイムで復帰し、昨年ポール・ミラーからミシュラン・エンデュランス・カップのイベントに参戦していた。
昨シーズン、ハーパーとともにフルタイムで参戦したヘッセは、長距離レースでデ・フィリッピとバーヘイゲンをサポートする。
ハーパーは、WECへの新たな参戦により、ウェザーテック選手権でのプログラムを縮小し、デイトナで1号車をドライブするのみとなる。
一方、GTDクラスに参戦する96号車ターナー・モータースポーツでは、BMW Mワークスドライバーのロビー・フォーリーが、レギュラードライバーとしてパトリック・ギャラガーとともに参戦する。
耐久レースでのサードドライバーはフランシス・セルドルフが務め、さらにデイトナ24時間レースにおいてはBMW Mワークスドライバーのイェンス・クリングマンが4人目のドライバーとして加わることになる。
[オートスポーツweb 2025年12月12日]