戦後80年特別企画リバイバル展示「石川光陽写真展 戦時下の東京」をご覧になる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=21日午後、東京都千代田区の昭和館(代表撮影) 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは21日夜、昭和館(東京都千代田区)を訪れ、戦後80年の特別企画「石川光陽写真展 戦時下の東京」を見学された。
太平洋戦争中の空襲で被害が出た街や学徒出陣の様子など、警視庁のカメラマンだった故石川光陽さんが撮影した写真40点が展示され、ご一家は真剣な表情で見て回った。天皇陛下は写真について「いい状態で残っていますね」と述べ、愛子さまは「空襲直後に撮影されたのですか」などと質問を重ねた。
続いて、同館を拠点に戦争の記憶を継承する「次世代の語り部」とも懇談。戦争中、動物園で逃走防止のため動物が処分されたことを講話で伝えているという豊田梓さん(46)に皇后さまは「どういうことで関心を持ったのですか」と尋ねていた。
側近によると、ご一家は戦争に関する記録や資料が保管され、戦中、戦後の苦難が今後とも語り継がれていくことを願っているという。

戦後80年特別企画リバイバル展示「石川光陽写真展 戦時下の東京」をご覧になる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま=21日、東京都千代田区の昭和館(代表撮影)