2026年1月7日に発表された新型ハイパーカー『トヨタTR010ハイブリッド』 トヨタは1月7日、WEC世界耐久選手権の2026年シーズンに向け、改良されたハイパーカー・チャレンジャーである『トヨタTR010ハイブリッド』を正式発表した。
■名称を新たに『トヨタ・レーシング』として参戦へ
水曜日に日本メーカーから公開された新型車のイメージは、2021年のデビュー以来同じ視覚的アイデンティティを維持していた前世代の『GR010ハイブリッド』と比較して、広範囲にわたるボディワークの変更を示している。中でもフロントカウルはもっとも大きな変更点であり、最近のトヨタ市販車のデザイン言語に合わせて更新されているが、サイドポッドやリヤウイングを含むリヤセクションも大幅に変更されているようだ。
来る2026年シーズンで使用される、赤基調の新しいマシンカラーリングも公開された。これは、過去2年間トヨタが使用してきた黒基調のカラーリングに代わるもので、昨年のル・マン24時間レースで使用された、『トヨタGT-One(TS020)』にインスパイアされた“霜降り”リバリーとよく似ている。
さらに、チーム名およびトヨタのWECチームを運営しているケルンの拠点はトヨタ・レーシング(TOYOTA RACING)に変更され、トヨタのモータースポーツ活動の統括組織は単にガズー・レーシング(GAZOO Racing)と呼ばれることとなった。ブランド名を変更したこのドイツの施設は、トヨタのWRC世界ラリー選手権活動向けのエンジン製造、ラリーおよびトヨタGRスープラGT4エボ2によるGT4分野でのカスタマープログラムを引き続き担当する。
トヨタはこれまでに、GR010ハイブリッドから大幅な改良を受けたTR010ハイブリッドで2回のテストを完了している。1回目は改良車両の計画を初めて明らかにした直後の10月にポール・リカールで行われ、2回目は12月にカタールで2台の車両を使用して行われた。
昨年11月のバーレーンで、トヨタ・レーシングの中嶋一貴副会長は、非常に困難であった2025年シーズンからの挽回を図るため、パフォーマンスと美学の両方を念頭に置いて変更が行われたと語った。
「第一のポイントはスタイリングです」と一貴副会長。「ポール・リカールで走行した際、ファンから非常に好意的な反応を頂いたと思いますし、2012年にWECを再開してから10年以上経ち、こういったことができるのは個人的に嬉しく思っています」
「GR010ハイブリッドのデザインはまさにプロトタイプカーのようなものですが、(TR010ハイブリッドで)トヨタのロードカーと共通のデザイン言語を持つデザインにすることは、私が当初から個人的に夢見ていたことです。これは非常に気に入っています」
「空力ももうひとつの要素です。先代のクルマから改善すべき明確な目標があり、もちろんこれは新しいパッケージで取り組んだポイントの一部です」と続けた一貴副会長。
「2025年の成績を受けて、パフォーマンスも向上させなければなりませんでした。それは大きな前進だと思います」
トヨタは昨年、2026年車で投入するアップグレードに不特定の数の“エボ・ジョーカー”を使用することを認めた。これは2023年初頭以来、初めて行使されるものと理解されている。トヨタの新しいハイパーカーは、シーズン開幕戦『カタール1812km』でのレースデビューを前に、1月末にポール・リカール、2月にモーターランド・アラゴンでさらなるテストが計画されている。
[オートスポーツweb 2026年01月07日]