中道改革連合の代表選に立候補し、記者会見する階猛氏=12日午前、東京都千代田区 13日に行われる中道改革連合の代表選では、党内最大勢力となった公明党系メンバーの票の行方が勝敗を左右しそうだ。衆院選惨敗で生じた不協和音が収まらない中、立候補した立憲民主党系の階猛、小川淳也両氏は党内融和に神経をとがらせており、政策論議は低調だ。
「不適切な発言があったことをおわびしたい」。代表選候補2人による12日の共同記者会見の冒頭、階氏は唐突に謝罪の言葉を口にした。
念頭にあったのは記者団に対する11日の発言だ。党名が浸透する時間が足りなかったとの話から「公明は大きな選挙が近づくと3カ月ぐらい前から住民票を変えるような話もうわさで聞く」と言及。公明系に「虚偽の風説流布だ」(関係者)と反発が広がり、会見で火消しを図った。
衆院選では、比例代表名簿の上位登載で優遇された公明系が公示前勢力の24議席から28議席に伸ばす一方、立民系は148議席を21議席に激減させた。公明系は今回、候補者を出さず、自主投票とする方針を確認したが、公明系が固まれば代表選が形骸化しかねないと立民内に疑心が渦巻く。
「自主投票だ。私を信じてほしい」。公明系の斉藤鉄夫共同代表は11日、立民系幹部から電話で懸念を伝えられると、珍しく語気を強めた。
両候補は共同会見で「一人一人の幸福を実現する」(階氏)、「野党第1党として将来あるべき社会像を示す」(小川氏)と基本理念をアピール。しかし、安全保障関連法「合憲」の立場に転じ、原発再稼働の容認にかじを切った立民系幹部の衆院選前の判断に言及することはなかった。
これらの判断は立民支持層の一部の離反を招いたとの見方があり、立民系には「立公合流は正しかったのか」と不満がくすぶる。一方、公明系は政策の踏襲を求めており、代表選候補としては双方への配慮が欠かせない。「パンドラの箱」は開けまいとする空気の中、政策議論が深まっているとは言い難い。
公明代表は無投票で選出されるのが慣例。慣れない手続きに、公明系ベテランは「政策も人間性も見たい」と両候補の発信に目を光らせる。両候補は13日の投票に先立ち、党所属議員を前に改めて演説する。「演説会の内容を聞いて判断する」。公明系メンバーは口々にこう話した。

中道改革連合の代表選に立候補し、記者会見する小川淳也氏=12日午前、東京都千代田区