インドから到着した航空貨物に隠匿された指定薬物「エトミデート」(財務省提供) 財務省は17日、税関による2025年の不正薬物の摘発件数が前年比1%減の1000件、押収量が15%増の3211キロだったと発表した。押収量が3トンを超えたのは19年以来、6年ぶり。昨年6月に東京税関が大麻草約1トンを摘発した影響が大きかった。
押収した薬物の内訳は、覚醒剤が53%減の840キロ、大麻が前年の約3.5倍の1531キロなど。覚醒剤の押収量は減少したものの、海外との往来増加を背景に、航空機旅客による密輸がほぼ倍増の664キロに上った。「ゾンビたばこ」と呼ばれるエトミデートなどの指定薬物も約3.8倍の41キロに増えた。
一方で、金地金の摘発件数は前年比61%減の192件、押収量は68%減の425キロだった。このほか、ベトナムからコメ約45トンを「緑豆」と偽って不正に輸入しようとした事例があった。国内のコメ価格が高騰していたことから、密輸を試みた可能性がある。