自動車部品大手デンソー(写真上)と半導体大手ロームのロゴマーク 自動車部品大手のデンソーが半導体大手ロームに対し、買収を提案したことが6日、分かった。電気自動車(EV)などの市場拡大をにらみ、電流や電圧を制御するパワー半導体の安定的な供給体制を築くのが狙い。すべての株式を取得する場合は、1兆円を大きく上回る巨額買収劇となる。
パワー半導体の生産を巡っては、ロームが東芝、デンソーが富士電機とそれぞれ連携。三菱電機も業界再編に意欲を示している。デンソーによるローム買収構想が表面化したことをきっかけに、企業間連携の動きが加速する可能性もある。
デンソーは6日、「ローム株式の取得を含むさまざまな戦略的な選択肢を検討している」とのコメントを発表。ロームも、株式取得提案を受けたのは事実だと認めた。
両社は昨年5月、半導体分野で連携することで基本合意。自動車の電動化や、デジタル技術を駆使した次世代車の開発に関して協業する計画を掲げていた。デンソーは昨年9月末時点でローム株を約5%保有している。