
突然降り出した雨で、傘を持っていなかった女子生徒がバス待ちでひどい目に。
すると、ひとりの男子生徒がわざわざ来て、使っていた傘を差しだした。女子生徒は思わず、声をかけて――。
鹿児島県在住の20代女性・Mさんの体験談。
雨の日、バス停で(画像はphotoAC)
<Mさんからのおたより>
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私が高校生の時の出来事です。
その日、学校が終わって1人で帰りのバスを待っていました。
お空は今にも雨が降り出しそうな暗い灰色で、傘を持っていなかったのでバスが来るまで降らないでほしいなぁと祈っていました。
受験生メンタルが爆発
しかしその願いも虚しく、突然大雨が。屋根のあるバス停でしたが、風もかなり強く、頭から思いっきり濡れながらバスを待つ羽目になりました。
冬だったのでマフラーもコートも濡れて、かなり大変なことになっていたと思います。
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すると、授業を終えたであろう少し上のお兄さんお姉さん達が教室から出てきて前を通って行きました(同じ学校の専門課程生でした)。
雨の日、バス停で(画像はphotoAC)
大多数はそのまま通り過ぎて行ったのですが、数人がこちらを見て「うわぁ」と言う顔をしたり、笑っている人までいました(ひどい...笑)。
「そうですよね、雨予報だったのに傘を持ってきていないアホですよ、私は。そんなんだから、この前の模試も最悪だったんですよ」
恥ずかしさと、受験生メンタルを爆発させて泣きそうになってしまいました。
突然のことで声が出ず
すると、前を少し通り過ぎたお兄さんが走って戻ってきたのです。
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「この傘、使っていいよ」
と、自分が使っていた傘を私に渡してくれました。
突然のことで声が出なかったのですが、とっさに「返しに行かなきゃ」と思い、既に友達のところへ走って行ってしまったお兄さんに私は大きな声で、
「どこの教室に返しに行けばいいですか」
と尋ねました。
雨の日、バス停で(画像はphotoAC)
「あげるよー」
とだけ言われました。
さっきまで泣きそうだったのに、びっくりして涙は引っ込んでいました(笑)。
それから卒業するまで気にしてはいたのですが、大きな学校だったので結局そのお兄さんには会えず、ありがとうと言えませんでした。
あっという間に10年が経ち、私は結婚して子どもが産まれてバタバタな毎日ですが、今でも雨の日にふと思い出す、優しい気持ちになる出来事です。
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