初日首位発進のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2026年WRC第4戦クロアチア・ラリー クロアチアのリエカで4月10日、WRC世界ラリー選手権の2026年シーズン第4戦『クロアチア・ラリー』のデイ1が行われた。この日はSS1からSS8までが行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が自身初の総合首位に立った。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は3番手につけている。
開幕戦振りのターマック(舗装路)で争われるクロアチア・ラリーは、路面変化やカーブのうねりがトリッキー多彩なスキルが要求される大会だ。今年は前回の大会からサービスパークが港湾都市リエカへ移り、スペシャルステージ(SS)の舞台もクヴァルネル湾やイストリア半島の海岸・山岳路を中心とした、これまでにないステージで争われる。
各クルー達のデイ1午前のタイヤ選択としては、トヨタ陣営はすべてハード5本の選択。ヒョンデ陣営はソフトを織り交ぜた5本で、フォード勢は唯一の6本選択ながらも4本にソフトを選んでおり、タイヤ戦略が分かれた。
デイ1は気温15度、ドライコンディションのもと現地時間9時13分にSS1からスタート、シェイクダウンと同様にエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)からアタックを開始。道路の表面が荒れた区間や起伏に富んだセクションが見られ、SS1からクルー達は苦戦を強いられた。
開始早々、ポイントランキング2番手で2番目にコースインしたオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が約4km地点でコースアウト。左リヤがバンクに接触しており、コースに復帰できずデイリタイアを喫した。
波乱は終わらず、SS2で複数のクルーにタイヤトラブルが発生。パヤリとアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)の右フロントタイヤから空気漏れの警告が出ることに。パヤリは幸いステージを走破したが、フルモーはタイヤバーストで大きくダメージを負っており、かなりのタイムをロスしてしまった。さらにジョン・アームストロング(フォード・プーマ・ラリー1)もタイヤがバースト。こちらはフェンダーにまでダメージが及ぶ状況となってしまった。
続くSS3では、エバンスがオーバースピードでコーナーを曲がりきれずにコースアウト。立木に衝突しデイリタイアとなってしまった。これで、シェイクダウンから好調を見せていたパヤリが総合首位に立ち、2番手にはSS3を制したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)、そして3番手に勝田がつけた。
午前最後のSS4は、首位に立って勢いを得たパヤリが制し、ミッドデイサービスを経て午後の走行へ。午前のSSを再走する午後は、パヤリとヌービルがステージウインを獲りあう展開となった。SS5、SS8をパヤリ、SS6、SS7ではヌービルが制、最終的にパヤリが首位をキープ。ヌービルが13.7秒差で2番手についた。3番手の勝田は、ライバルに惑わされない堅実な走りでデイ1を走破。2番手のヌービルと0.9秒差の3番手でデイ1を終えた。
Mスポーツ勢はアームストロングがSS1で3番手、SS3で2番手タイムの好走を見せるも、タイヤトラブルにより惜しくもデイリタイア。僚友ジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1)もSS7の途中でタイヤ交換を行い大幅にタイムを失った結果、11番手でデイ1終えた。
競技2日目となる土曜日のデイ2はSS9からSS16の全8本を予定。8本ステージ合計距離は合計距離は115.96km。総走行距離は409.13kmだ。
[オートスポーツweb 2026年04月11日]