限定公開( 4 )

架空のグルメサイトに潜む「違和感」を暴き出す、ブラウザ向けのホラーコンテンツ「黄昏ぐるめなび」が4月10日に公開されました。開発を手掛けたのは、個人インディーゲームスタジオの「shintoworks」。以前好評を博したブラウザホラー「ゆうひ不動産」に続く新作となります。
本作は一部にグロテスクな表現が含まれるものの、「ジャンプスケア」要素がないため、急に驚かされる系のホラーが苦手な方でもじっくりと不気味な世界観を堪能できるのが特徴です。記者も早速遊んでみることにしました。
ゲームを開始すると、まず「黒瀬」と名乗る人物から送られてきたメール画面が開きます。
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メールによると、プレイヤーはとある依頼を受けた調査員。ターゲットは夕陽市内の飲食店をまとめたポータルサイトで、その中に「明らかに人間向けではない異形」が関係している店舗が複数紛れ込んでいるとのこと。夕陽市といえば前作「ゆうひ不動産」の舞台でもあり、相変わらず異常事態が多発する不穏な街のようです。
指定されたリンクからサイトにアクセスしてみると、そこには「運営会社」の概要に至るまで細かく作り込まれた、ごく普通の地域密着型グルメサイトが広がっています。一見しただけでは、とても異常が潜んでいるとは到底思えません。
依頼人からの指示は「サイト上に散りばめられた情報から違和感を洗い出し、一般人を装ってレビューにその違和感を紛れ込ませることで偽装を剥がす」というもの。
いくつかの店舗を見て回ると、あきらかな異常とまではいかないものの、たしかに違和感を覚える店舗を発見しました。そのうちのひとつが、昭和の香りを色濃く残す「純喫茶フルール」です。
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写真に写る看板メニュー「自家製シロップの特盛りかき氷」の色合いが、どう見ても血のように生々しい赤色をしています。さらに背後のメニュー表には「フレーバーA型」「フレーバーB型」「フレーバーO型」「フレーバーAB型」と、人間の血液型を連想させる不自然な文字が。
試しに「おいしかった」と普通のレビューを投稿してみると……残念ながら何も起きず。そうだ、たしか最初のメールでは「レビューにその違和感を紛れ込ませる」とありました。
そこで、この「違和感」の正体をキーワードとして的確に入力すると、画面が暗転し、店舗の雰囲気がガラリと一変。窓には血液が飛び散り、クリームソーダの色も赤黒く染まるなど、グロテスクな真の姿が露わになりました。おぅふ……。
そのほか、TOP画面や運営会社のページにも異変が。「おいしい」という文字が、一般的な食べ物の感想ではなく、なんだか別の意味を持っているような気がしてなりません。完全に切り離されているはずの「こちら側」の世界までもが、じわじわと侵食されていくような恐怖感と不快感は前作同様に見事です。
サイト内には他にも居酒屋や中華料理店など様々な店舗が掲載されており、特定のキーワードを入力して異形の店舗を暴いていくことで物語が進行します。
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ただし、何度も間違ったキーワードを送信すると「不自然な干渉が運営側に特定された」としてゲームオーバーになり、初めからやり直しとなってしまいます。適度な緊張感の中で、慎重に言葉を選んで推理する力が求められます。
詳細は伏せますが、本作はエンディングも複数パターン用意されており、繰り返し楽しめる仕様となっています。前作よりも謎解きの難度がやや上がっているなど、システム面での進化も随所に感じられました。
「黄昏ぐるめなび」のプレイ時間の目安は約30分から1時間ほど。PCだけでなくスマートフォンブラウザからでも手軽に遊ぶことができ、実況や配信(収益化含む)も事前連絡不要で許可されています。
日常に溶け込んだ精巧な偽装を見破り、サイトの裏に潜む恐ろしい真実を暴き出すネット探偵体験は、ホラーゲームファンや考察好きのプレイヤーにとって時間を忘れて没入できる一作となるでしょう。
<参考・引用>
黄昏ぐるめなび
shintoworks(@shintoworks)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026041405.html|
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