太陽最接近後はCO2減少=太陽系外からの「彗星」―京産大

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2026年04月20日 15:02  時事通信社

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太陽系外から飛来し、彗星のようにガスを放出する天体「3I/ATLAS」。太陽に最接近した後、昨年12月13日にすばる望遠鏡(米ハワイ島)で撮影(国立天文台提供)
 太陽系外から飛来した天体「3I/ATLAS」は彗星(すいせい)のようにガスを放出し、太陽に最接近した後はガスに含まれる水に対する二酸化炭素(CO2)の割合が減少したことが分かった。京都産業大神山宇宙科学研究所の渡部潤一所長(元国立天文台副台長)らが20日までに、国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ島)で観測した成果として発表した。

 太陽接近前は銀河宇宙線を長年受け、表層の一酸化炭素(CO)がCO2に変わる現象が起きていたため、CO2の割合が非常に多かった。しかし、最接近時に表層のガスが激しく放出され、内部のガスも放出されるようになって、CO2の割合が減ったと考えられるという。

 彗星の主成分は水(H2O)の氷だが、CO2の氷(ドライアイス)も一部含まれる。ドライアイスの方が低温で安定するため、ドライアイスが多いほど、より低温の環境で形成されたと推定される。今回の観測で、銀河宇宙線を受けていない内部のCO2の割合が起源を探る手掛かりとして重要だと分かった。

 「3I/ATLAS」は太陽系外から飛来したと確認された3番目の天体。渡部所長は記者会見で「恒星間の空間にはじき出された天体が太陽のような恒星に遭遇する確率はかなり低いのではないか」との見方を示した。起源を探るには、発見直後からの継続的な観測が必要だという。 

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