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ゴールデンウィーク(以下、GW)も中盤に差し掛かり、各地のイベントの模様や混雑の様子が報道されている。とはいえ、この物価高だ。特別な予定を入れていないという人も多いだろう。
実際、株式会社インテージが実施した今年のGWに関する調査でも、「予定なし」と回答した人が41.2%と前年から増加。具体的な過ごし方を問う項目では「自宅で過ごす」と回答した人が35.1%にものぼった。
しかし、せっかくの長い連休。出費がかさむことを理由に何もしないまま過ごすのは、やはりもったいない――。
そんなときにぜひ試したいのが、『わたしの1ヶ月1000円ごほうび』(KADOKAWA)の著者で、マンガ家のおづまりこさんが提案する“1000円ごほうび”だ。予算を1千円前後と決め、食べ物、お出かけなどの非日常を自由に選んで楽しむというもの。
「上京して10年間、派遣社員として年収200万円で生活していました。もともと家計簿をつけるのが好きで、生活費の項目ごとに予算を決めてやりくりしていたのですが、月末に予算が1千円ほど余ることに気づいたんです。コロナ禍で遠出ができなかった時期をきっかけに、どうせ余るなら好きなことに使ってみようかな、と思うように。それからはあらかじめ1千円を“ご褒美費”として取っておき、6年間、さまざまなことに使っています」(おづさん、以下同)
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美容代やレジャー費など通常の「娯楽費」とは別に確保した1千円は、何に使ってもOK。「たった1千円で何ができるの?」と思うかもしれないが、侮ることなかれ。1〜3巻まで展開するこの大人気コミックシリーズには、限られた金額でもしっかり楽しめるアイデアがぎっしり詰まっている。
「1千円前後でできることや買えるものは意外とたくさんあって、何ができるか調べる時間が、実はいちばん楽しかったりします。失敗しても『まあいいか』と思えるちょうどよい金額でもあるので、口コミなどにとらわれないで、自分の直感を信じて買いたいものややりたいことに使う。続けていくうちに、だんだんと“選ぶ力”がついて無駄買いも減り、自分が好きなものを見つけられるように」
今回はGWから気軽に始められる1000円ごほうびを、同シリーズより25個も紹介してもらった。
ふだんはなかなか手が出ない高級ヨーグルトを味わったり、高級バターの小さなサイズをいくつか買って“バター醤油ごはん”で食べ比べをしたり。食べ物以外にも、洗濯洗剤をワンランク上のものに替える、新しいお箸で白いご飯を楽しむなど「日常に変化を加える」という使い方もできる。
おづさんが特におすすめと話すのは「コーヒーと焼き菓子を1千円分買い、近所を散歩すること」。
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「パンでもいいと思います。わざわざ混雑した人気店に行かなくても、身近な場所で満たされた気持ちに。あとは“いい肉を焼く”のもおすすめ。この物価高で、国産のお肉を久しく食べていない人もいるのではないでしょうか。焼くだけで手間もいらないし、おいしいし、あまり動きたくない連休のご褒美にぴったりだと思います」
節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんも、予算と計画に裏打ちされたこの過ごし方を絶賛する。
「GWに『予定がない』とはいえ、結局出費が増えるというのはよくあるパターンです。たとえば、旅行には行かないけれど、時間を持て余して、なんとなく大型ショッピングモールに出かけてしまうという方は多いんです。そうすると、イベントやセールの雰囲気に流されて予定外の買い物をしたり、『どうせどこにも行かないし、まあいいか』と外食が増えたり、無意識の散財につながります」
そうした“だらだら散財”が積もって、「これなら旅行に行けたのに」という出費になっているケースも少なくないという。
「あらかじめ金額を決めて計画的に使うことで、かなりの節約につながります。メリハリをつけて買い物をすることで無駄遣いがなくなりますし、生活の延長でなく、“ご褒美”として満足して消費できるので、心が満たされ、衝動買いのような欲求も抑えられます」(丸山さん)
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冒頭で紹介した調査によれば、今年のGWにかける平均予算は、1人当たり2万7千660円という結果が出ている。仮に、GW中毎日1000円ごほうびをしても、5千〜8千円程度。平均予算より2万円も安く過ごせる計算だ。
「物の値段も上がっていますし、自分の状況に合わせて、2千円でも、夫婦で5千円、と決めてもいいと思います」(おづさん)
さらに、節約以外にこんなメリットもあるとおづさんは語る。
「続けていくと、特別な場所に行かなくても、身近なところで十分楽しめると気づきました。だから、1000円ごほうびは終わったら記録するのがおすすめ。元々はインドア派でしたが、お金をかけなくてもいろんな方法で自分を楽しませられてるな、とわかると、自己肯定感も上がってきますよ」
「1千円で何をしよう?」その1問から始めれば、家計にも優しい、心豊かなGWを過ごせそうだ。
※本記事は著者の実体験に基づくエッセイです。価格や商品内容は2026年3月時点での内容となり、現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
【PROFILE】
おづまりこ
関西在住の漫画家。ゆる節約が趣味で、コーヒーと本と散歩と猫が好き。『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活』で、2019年、料理レシピ本大賞 in Japanコミック賞を受賞。『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』1〜3巻(KADOKAWA)など著書多数。
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