2026年F1第5戦カナダGPスプリント/ジョージ・ラッセル(メルセデス)との攻防の末、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がコースオフ 現地時間5月23日(土)、2026年F1第5戦カナダGPのスプリントが行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾った。2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位はアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)となった。
ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティン勢はランス・ストロールが16位。フェルナンド・アロンソはリタイアとなった。
スプリント開催今季3戦目となるカナダGP。タイヤ交換義務のない23周のスプリントでは22台中18台がミディアムタイヤ(イエロー/C4)をチョイス。
16番グリッドのセルジオ・ペレス(キャデラック)、17番グリッドのランス・ストロール(アストンマーティン)、21番グリッドのバルテリ・ボッタス(キャデラック)がソフトタイヤ(レッド/C5)を選択。ただ、ストロールはマシントラブルの影響か、直前にピットレーンスタートに変更されている。そして9番グリッドのアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)がハードタイヤ(ホワイト/C3)を履いた。
日本時間24日1時(現地時間23日12時)開始のフォーメーションラップを経て、気温20度、路面温度32度、湿度25パーセントのなか、スプリントはスタートを迎えた。
開幕からスタートを苦手としていたメルセデス勢だったが、ポールシッターのラッセル、フロントロウで続くアントネッリの2台は好スタートを決め、3番グリッドのノリスに付け入る隙を与えず、ターン1〜2を抜けた。
メルセデス勢はオープニングラップを終えた時点でノリスに2秒近いギャップを築く圧倒的なペースを見せ、2台だけの戦いを開始。その後方では、1周目のターン1でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)のインに飛び込んだルイス・ハミルトン(フェラーリ)が4番手に浮上。
5番手ピアストリ、6番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、7番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、8番手リンドブラッドというオーダーで周回は続いた。なお、8番グリッドスタートのアイザック・ハジャー(レッドブル)は序盤に無線でPUトラブルを訴え後退している。
一方、2番手アントネッリは我慢の限界か、6周目のターン1でラッセルに仕掛けるがサイド・バイ・サイドの末、オーバーラン。さらにはターン8〜9のシケインでもかなり強引な飛び込みの末にコースオフする荒々しさを見せる。
そんな冷静さを欠いたアントネッリの間隙をついたノリスが6周目のターン9立ち上がりで2番手に浮上。アントネッリはラッセルに対し「執拗にブロックした」と苛立ちを無線で叫ぶ。それを聞いたメルセデスのチーム代表トト・ウォルフは「無線で叫ぶことに集中せず、ドライビングに集中するんだ」と、指示を飛ばした。
レースが折り返しを迎えようとするなか、2番手ノリスはラッセルの1秒以内をキープ。オーバーテイクモードを活用してラッセルとのギャップを縮めにかかる。
一方、3番手のアントネッリは2度のコースオフでタイヤが汚れた影響もあり、一時はノリスに2.4秒ものギャップを開けられてしまう。ただ、タイヤのコンディションが戻ってからは再びペースを上げ、13周目にはノリスの後方1秒以内に入ることが叶った。
14周目にはトップ3台が1.4〜1.6秒以内まで接近。ただ、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が厳しくなる終盤を見据え、しばし均衡状態が続く。
ファイナルラップとなった23周目、アントネッリはノリスの0.3秒まで接近。ターン1のアウト側からオーバーテイクを仕掛けたが、またもアントネッリはオーバーラン。そのまま23周目を終え、ラッセルがポール・トゥ・ウインでスプリントを制した。1.272秒差の2番手にノリス、1.843秒差の3番手にアントネッリが続いた。
チェッカー後、アントネッリは「話したいことがある」と無線で不満を口にした。ウォルフは、「キミ、もうそれについてはたくさん話したよ。あとで話をしよう。それは今、無線を通じて話し合うべきことではない」と返答した。
スプリントは上位8台までがポイント獲得となるなか、4位ピアストリ、5位ルクレール、6位ハミルトン、7位フェルスタッペン、8位リンドブラッドまでがポイント獲得となった。ホンダ製PUを搭載するアストンマーティン勢はストロールが16位、アロンソがリタイアとなった。
このあと日本時間24日(日)の5時より、25日(月)5時から行われる70周の決勝レースのスターティンググリッドを決する公式予選が行われる。
[オートスポーツweb 2026年05月24日]