難題を克服し、緊急事態にも動じず。モナコでの最高位を掴んだレーシングブルズ【チーム・フォーカス/F1第6戦】

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2026年06月11日 17:00  AUTOSPORT web

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2026年F1第6戦モナコGP アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
 2026年F1第6戦モナコGPでリアム・ローソンが5位、アービッド・リンドブラッドが6位と快走した。ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チームがモナコGPでダブル入賞を果たしたのは、前身のトロロッソ時代も含めて3回しかない。2019年のトロロッソ時代と昨年だ。2019年はダニール・クビアトが7位、アレクサンダー・アルボンが8位に入賞。昨年は強制2ストップ作戦を逆手に取り、超スローペースのチームプレーでアイザック・ハジャーが6位、ローソンが8位に続いた。

 つまり今回の5&6位はレーシングブルズにとって、チーム史上、モナコGP最高位となった。

 レーシングブルズがモナコGPで好成績を挙げることができた理由はふたつ考えられる。ひとつはレーシングブルズのマシンが低速域を得意としていることだ。

「僕たちのマシンはカナダでも低速コーナーがとてもよかった」

 ローソンはそう振り返る。これが空力的な特性によるものなのか、パワーユニット(PU)の特性に因るものなのかは特定できないが、カナダGPでは同じレッドブル・パワートレインズのPUを搭載するレッドブルも好調で、モナコGPもマックス・フェルスタッペンがフロントロウを獲得していることから、パワーユニットに起因していたと考えられる。

 ふたつ目の理由は、セットアップ変更だ。じつはレーシングブルズは初日、リンドブラッドが14番手、ローソンも16番手と苦労していた。

「金曜日、僕たちは予想以上に苦戦した。そこで金曜日の夜に普段よりも多くの変更を加えた」(ローソン)

 このセットアップ変更が功を奏し、マシンが大幅に改善。土曜日の予選でリンドブラッドはタイヤウのォームアップがうまく行かずにQ2で敗退したが、ローソンは見事Q3進出を決めた。

 9番手からスタートする予定だったローソンだったが、日曜日になってトラブルが発生。ガレージ内で作業を終えたのは、ピットレーンの出口が閉鎖するまで残りわずかのタイミングだった。もし、作業を終えることができていなければ、ローソンはピットレーンからスタートとなり、おそらく入賞には届かなかっただろう。このような緊急事態にもスタッフが冷静に対応できるチーム力が、いまのレーシングブルズの好調の原動力にもなっている。

 2024年、フランツ・トストに代わってチーム代表に就いたローラン・メキースはティム・ゴス(チーフ・テクニカル・オフィサー)とアラン・パーメイン(現在の代表)を招聘。エンジニアリング体制が強化された。

 ゴスはこう語る。

「モナコはドライバーズサーキットである一方で、エンジニアにとっても多くの課題を突きつける難しいコース。ドライバーに自信を与えつつ、同時にコーナーを全開で攻められるほど反応のいいマシンセッティングが求められるからだ」

 その難題をレーシングブルズのエンジニアたちは今年のモナコGPで見事に克服。モナコGPでのチーム史上最高位を成し遂げた。

 このダブル入賞により、コンストラクターズ選手権で5位のアルピーヌ(41点)に2点差に迫ったレーシングブルズ。コンストラクターズ選手権でのチーム最高位は2008年、2019年、2021年、2025年の6位。今年、その壁を突破することができるのか。ベスト・オブ・ザ・レストの戦いにも注目したい。

[オートスポーツweb 2026年06月11日]

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