日本列島が東へ移動=地球外核に反射した地震波で―東日本大震災のM9直後・米仏チーム

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2026年06月19日 03:31  時事通信社

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時事通信社

 東日本大震災の巨大地震の地震波は地球内部へ深く伝わり、マントルと外核の境界(深さ約2900キロ)で反射して、再び日本列島を揺らしたことが分かった。この揺れにより日本海溝沿いだけでなく、南海トラフ沿いのプレート境界もゆっくりとずれ、日本列島の大半が東へ、最大で5〜6ミリ移動する地殻変動が起きていた。

 米カリフォルニア工科大の金森博雄名誉教授とシカゴ大、仏ストラスブール大の研究チームが18日付の米科学誌サイエンスに発表した。マントルと外核の境界で反射した地震波がこれほど大規模な地殻変動を引き起こしたのは観測史上初めて。巨大地震がマグニチュード(M)9.0と史上有数の規模だったためと考えられる。

 日本海溝や南海トラフでは普段、日本列島がある陸側プレートの下に海側プレートがゆっくりと沈み込んでいる。陸側プレートの端付近は圧縮されるような形となり、日本列島はわずかに西へ移動する地殻変動が続く。

 しかし、2011年の巨大地震では、東北沖の広域で、陸側プレートが元に戻るような形で海側プレートとの境界が急にずれた。その結果、東北地方は東へ大きく移動する地殻変動が発生。国土地理院の観測網では、震源に近い宮城県・牡鹿半島の観測点が5メートル超も動いた。

 研究チームは巨大地震の地震波がマントルと外核の境界から反射して戻って来たタイミングでも、日本列島の大半がわずかに東へ移動したことを発見した。移動幅は東北地方が最も大きく、最大5.5ミリ超。中部と中国地方は同4ミリ超、北海道と九州は同2〜3ミリだった。

 原因は戻って来た地震波の揺れにより、日本海溝や南海トラフ沿いのプレート境界でスロースリップ(ゆっくり滑り)が起きたためと推定。規模はM7.5に相当するという。 

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