はじめてのおつかい 絵本作家の林明子さんが7月1日、長野県諏訪市の諏訪日赤病院にて、肺炎のため死去した。81歳だった。福音館書店が8日、文書と公式インスタグラムで伝えた。葬儀はすでに家族葬として執り行われ、お別れの会は未定。
【写真】優しい笑顔…生前の絵本作家・林明子さん 同社は投稿で「『はじめてのおつかい』(筒井頼子さんとの共作)、『こんとあき』『おつきさまこんばんは』など、子どもたちへの愛情に満ちた温かな作品を、数多く残してくださいました」と振り返り、「謹んでお悔やみ申し上げます」とつづった。
また「福音館では4月に、林明子さんの作品世界とその舞台裏などを収めた『子どもを描く 林明子の世界』を刊行したばかりでした。本書の冒頭に林さんの絵本に対しての思いが、掲載されています」と紹介。「林さん、沢山の素敵な作品を、本当にありがとうございました」と締めくくった。
林さんは、1945年生まれ、東京都出身。横浜国立大学教育学部美術科卒業。73年11月号「かがくのとも」の『かみひこうき』(文・小林実氏)で絵本作家デビュー。76年、筒井頼子氏との共作『はじめてのおつかい』(「こどものとも」76年3月号)が刊行されるやいなや評判になり、同作は以来50年という長い間愛されつづけてきた。
その他の絵本に、第30回サンケイ児童出版文化賞美術賞を受賞した『おふろだいすき』(作・松岡享子氏/82年刊)、自身で作・絵を手がけた『おつきさまこんばんは』(「くつくつあるけのほん4冊セット」収録/86年刊)、『こんとあき』(89年刊)などがある。85年『魔女の宅急便 その1』(作・角野栄子氏)では挿絵を手がける。
今年4月には、林明子の多彩な仕事を宮崎駿(※崎=たつさき)ら愛読者の声とともに紹介した『子どもを描く 林明子の世界』(福音館書店編集部 編)を刊行した(作品はすべて福音館書店刊行)。これまで手がけた作品の累計発行部数は2000万部以上となる。