なぜローソンの「コールマン日傘」は20万本売れたのか 男性にも広がる日傘需要

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2026年07月22日 05:40  ITmedia ビジネスオンライン

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コールマンコラボの折りたたみ傘が人気

 気象庁が最高気温40度以上の日を「酷暑日」と定義するなど、日本の暑さは年々厳しさを増している。こうした中、熱中症対策として日傘への注目が高まっている。


【画像】「Coleman 晴雨兼用・自動開閉折りたたみ傘55cm」をじっくり見る


 その追い風を受け、ローソンが展開する晴雨兼用の折りたたみ傘「Coleman 晴雨兼用・自動開閉折りたたみ傘55cm」(2980円)が好調だ。2025年に発売した「ダークグレー」は約7万6000本を販売。2026年は「アイボリー」を発売し、3カ月で約20万本を販売した。


 同商品はアウトドアブランド「コールマン」とのコラボ商品だ。遮光率90%以上、UVカット率99.9%以上の晴雨兼用モデルで、自動開閉機能も備えている。


 生地には、コールマンの「ダークルームテクノロジー」という機能を採用した。遮光性に優れた素材で光を90%以上遮り、テント内の温度上昇を抑える技術だ。


 併せて、「Coleman はっ水・防水 レインパーカー」(3980円)も発売した。黒を基調としたデザインで、胸元にはコールマンのロゴを配置。雨や風をしのげる仕様で、野球観戦やアウトドアなどのシーンで利用されているという。同商品は、約2万着を販売した。


●日傘初心者の支持を集める


 市場では、男性の日傘需要が拡大している。メルカリの調査によると、「メンズ日傘(晴雨兼用含む)」の2025年7月の購入者数は前年同月比61%増となり、レディースの伸び率(7%増)を大きく上回った。2026年も4〜5月の時点で前年を上回るペースで推移している。


 日傘は従来、紫外線対策など美容目的のイメージが強かったが、近年は暑さ対策として利用する人が増えている。傘メーカーのウォーターフロント(東京都渋谷区)の調査では、男性が日傘を使う理由は「熱中症対策のため」が73.1%で最多となり、「男性でも日傘を使うのが当たり前だと感じるようになったため」も39.8%に上った。


 メルカリの調査では、メンズ日傘の購入者は30〜50代が中心だった。コンビニの主な利用者層と重なることも、ローソンの日傘が支持を集めた要因の一つといえそうだ。


 実際、「Coleman 晴雨兼用・自動開閉折りたたみ傘55cm」も、コンビニの主な利用者層である30〜50代を中心に売れている。ユニセックスなデザインで男女問わず人気があり、天候に左右されず販売数を伸ばしていることから、雨傘・日傘の両方の需要を取り込んでいるとみられる。


 2025年に発売したダークグレーのモデルでは、男性の購入比率が約55%だった。2026年は女性にも手に取りやすいアイボリーを投入した結果、女性の購入比率は約45%から約60%に伸びた。


 傘を買うときにブランドを意識する人はそれほど多くない。一方で、コールマンはキャンプ用品で知られるブランドのため、「アウトドアで使われるブランドなら、雨や日差しにも強そう」というイメージを持たれやすい。日傘を初めて買う人でも機能性をイメージしやすく、購入の後押しになったという。


 価格設定にもこだわった。ローソンの商品本部 生活・日用品部 マーチャンダイザーの矢野僚子氏によると、コンビニのビニール傘も1000円前後まで値上がりしており、「どうせ買うなら長く使えるものを選びたい」というニーズが高まっているという。一方、ブランドの日傘には5000円以上する商品も多い。そこで、ブランドとのコラボ商品でありながら手に取りやすい2980円に設定した。


 同時発売した「Coleman はっ水・防水 レインパーカー」も好調だ。傘を差せない場面や肌寒いシーンでの利用を想定した商品で、野球観戦やアウトドア、自転車利用などの需要を取り込んでいる。購入者は20〜40代が中心で、折りたたみ傘よりも若い世代に支持されているという。折りたたみ傘とセットで購入する人も多い。


 コールマンコラボ商品はインバウンド客にも人気だ。特に中国や台湾からの観光客が多い九州の店舗で販売が伸びている。現地のインフルエンサーがSNSで紹介したことをきっかけに、この商品を目当てに来店する人も多いという。


●ローソンでは折りたたみ傘の需要が伸長


 ローソンではコールマンコラボの折りたたみ傘のほか、晴雨兼用の折りたたみ傘1種類と雨用の折りたたみ傘2種類を販売している。約2年前までは長傘と折りたたみ傘の販売比率はおよそ7対3だったが、近年、折りたたみ傘の需要が伸びており、現在は5対5まで変化したという。


 背景には、ゲリラ豪雨の増加やビニール傘の価格上昇がある。以前のように「とりあえずビニール傘を買う」のではなく、普段から持ち歩き、長く使える折りたたみ傘を選ぶ人が増えているという。


 ビニール傘などの雨傘は雨の日には売れるものの、晴れの日はほとんど売れず、天候によって販売数が大きく左右されるという課題があった。一方、晴雨兼用のコールマンの折りたたみ傘は、日傘としても雨傘としても使えるため、天候に関係なく売れているという。


 矢野氏は「2025年5月は雨が多く、2026年5月は少なかったので、長傘の売り上げは約5割落ち込んだ。天候に左右されやすい商材の中で、コールマンの折りたたみ傘は画期的だ」と話す。


 買われ方にも違いがある。ビニール傘は雨が降った際の緊急購入が中心だった。一方、コールマンの折りたたみ傘は普段の買い物の中で選ばれることも多い。購入者の平均客単価は約3500円で、傘以外の食べ物などの商品も一緒に購入されるケースが多い。「とりあえず雨をしのぐため」ではなく、「この商品が欲しい」と目的を持って選ばれているという。


 矢野氏は「日用品では、これまでは『緊急購買にどう対応していくか』を考えてきたが、近年は『これを買いたいからコンビニに行く』という価値が大事。今はローソンでしか買えないものを増やしている」と説明した。



このニュースに関するつぶやき

  • 日傘で55センチは成人が使うなら、まるで役に立たんのよ。なんで日傘メーカーはこのサイズばかり製造販売するのかな?55センチは小学生のサイズ。
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