記録計を付けたアオバズク(東北大などの研究クループ提供) フクロウの一種、アオバズクに東北大などの研究グループが記録計を付けて位置情報を分析したところ、フィリピン海上を1848キロにわたり休まず飛んでいたことが分かった。東南アジアで冬を過ごすことは知られていたが、具体的な渡りの経路は分かっていなかった。論文は6月、英科学誌に掲載された。
アオバズクは全長約30センチのフクロウ類で、国内では小笠原諸島などを除く、広い地域に生息。夏に都市部の公園などで繁殖することで知られる。
研究グループは仙台市内に生息するアオバズク4羽に小型の全地球測位システム(GPS)記録計を装着。昨年夏に、うちオス1羽から回収して解析したところ、2024年10月下旬に日本列島を南下した後、11月上旬に鹿児島県・佐多岬からフィリピン・ルソン島までの1848キロを、36時間休まず一気に渡っていたことが判明した。
その後、インドネシア・カリマンタン島で約4カ月越冬し、昨年3月下旬には中国・海南島まで約1500キロを飛行。中国大陸を北上して、翌4月下旬に仙台市内に戻っていた。
東北大の竹田山原楽特任研究員(発生生物学)は「フクロウ類はじっとしているというイメージを裏切る、新しい側面を見せてくれた。どこを渡り、どこで休息しているかわかれば、保全に役立つデータになるのではないか」と話した。