
クリニックフォアグループはこのほど、18歳〜49歳の女性を対象に実施した「ピル利用に関する調査」の結果を発表しました。調査期間は2026年9月24日〜25日。
■7割以上が服用をやめた後の選択肢を想定できていない
まず、低用量ピルの服用経験について聞いてみました。その結果、「現在服用している」と回答した人は、18歳〜29歳では25.6%、30歳〜39歳では16.0%、40歳〜49歳では7.7%となりました。
一方で、「過去に服用していた」という人は13.3%〜16.2%で、年代による大きな差は見られませんでした。
現在、低用量ピルを服用している人に、年齢的に低用量ピルをいつまで服用し続けられるのか不安を感じることがあるか尋ねると、37.0%が「とても感じる」、33.0%が「やや感じる」と回答し、あわせて7割が不安を感じていることが分かりました。
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また、今後に低用量ピルの服用を続けられなくなった場合、どうする予定かを聞いてみると、具体的な選択肢を把握していない人が72%にのぼりました。
次に、エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まない「ミニピル」について、どの程度知られているかを調査してみました。その結果、「まったく知らない」の回答は、18歳〜29歳で37.8%、30歳〜39歳で59.7%、40歳〜49歳で68.7%となりました。
■ミニピルとは? 医師が解説
ミニピルは、従来の低用量ピルとは成分が異なる経口避妊薬です。低用量ピルには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)が含まれています。一方、ミニピルにはエストロゲンが含まれていないことが大きな特徴です。
低用量ピルで注意が必要とされる血栓症は、主にエストロゲンの作用との関連が指摘されています。年齢や喫煙習慣、BMI、前兆のある片頭痛、併用中のお薬、既往歴などによっては、低用量ピルの服用を慎重に判断する必要があります。
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ミニピルはエストロゲンを含まないため、エストロゲンを含む低用量ピルと比べて血栓症リスクが低いとされています。そのため、これまで低用量ピルの服用が難しいと判断された方にとっても、医師の診察のもとで検討できる選択肢となる場合があります。
どの選択肢が適しているかは一人ひとりの状態によって異なります。年齢を理由に自己判断で服用をやめてしまう前に、まずは医師に相談することが大切です。
※ミニピルを避妊目的で服用する場合は、生理1日目に服用を開始する必要があります。服用開始時期や飲み方は、お薬の種類やご状態により異なるため、詳しくは医師にご相談ください。
以下に当てはまる方で、低用量ピルの服用を諦めていた場合も、ミニピルを検討できることがあります。処方の可否は体質や既往歴、併用薬などを踏まえて医師が判断するため、まずは婦人科でご相談ください。
・1日に15本以上のタバコを吸っている方 ・トランサミン(トラネキサム酸)を美容などの目的で服用している方 ・50歳以上 55歳未満で 閉経前の方 ・目の前が キラキラするなどの 前兆がある片頭痛と医師に診断された方 ・BMIが30以上 の方 ・授乳中の方
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◇ニピルの知っておきたいポイント・注意点
毎日1日1錠、決まった時間に服用
ミニピルには、休薬期間を設けず連続で服用し続けるタイプと、低用量ピルと同様に休薬期間のあるタプがあります。お薬によってシートの構成や、飲み忘れ・飲み遅れ時の対応が異なります。いずれも飲み忘れた場合は、自己判断せず、処方時に案内される説明書を確認のうえ、医師または薬剤師にご相談ください。
【偽薬がないタイプのミニピル(デソコン(セラゼッタ後発品・海外製)など※1)】
有効成分入りの錠剤を、毎日連続して服用します。通常の服用時間から12時間以内に飲み忘れに気づいた場合は、直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常時間どおりに服用します。12時間以上過ぎてから気づいた場合も同様に服用しますが、その後7日間はコンドームなど他の避妊方法の併用が必要です。
【偽薬があるタイプのミニピル(スリンダ※1)】
有効成分入りの錠剤24錠と、成分を含まない錠剤(プラセボ錠)4錠を、順番に毎日服用します。低用量ピルの飲み忘れと同じ方法で対処します。添付文書から判断できない場合は自己判断で対処せず、処方を受けた医師または医療機関に確認しましょう。飲み忘れがあった周期は避妊が不十分になるリスクがあるため、コンドームなど他の避妊手段を併用することが推奨されます。
※スリンダ錠28 添付文書(あすか製薬株式会社)|医療用医薬品情報(KEGG) https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071700
出血に関する注意点
ミニピルの服用中は、月経のような出血(消退出血)がみられないことがある一方で、不正出血が起こることもあります。特に飲み始めの数カ月は、少量の出血がみられる場合があります。出血量が多い、長く続く、強い腹痛など気になる症状がある場合は、自己判断で服用を中止せず、医師に相談してください。
主な副作用
不正出血のほか、下腹部痛、胸の張りや痛み、頭痛、吐き気、眠気などが現れることがあります。症状の現れ方には個人差があります。
※自由診療 ※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。 ※不正出血が長期間続く場合は、自己判断せずに医師に相談してください。
■クリニックフォア医師のコメント
今回の調査では、低用量ピルを服用されている方の約7割が、年齢的な継続について不安を感じていることがわかりました。エストロゲンを含むピルは、年齢や生活習慣によって慎重な判断が必要になる場合があるため、こうした不安を持たれること自体は自然なことだと思います。
一方で、「やめるしかない」と考える必要はありません。今回の調査では約7割の方が服用をやめた後の選択肢を把握されていませんでしたが、実際にはエストロゲンを含まないタイプのピルなど、別の選択肢が存在する場合もあります。
不安を感じたまま自己判断で服用を中断してしまうと、これまで抑えられていた症状が再び現れることもあります。年齢や体質によって適した選択肢は変わりますので、気になることがあれば、次回の診察の際にぜひご相談いただければと思います。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
<監修医プロフィール>
クリニックフォア監修医・産婦人科医 山田 光泰
大阪大学医学部を卒業後、産婦人科専門医として大学病院等で主に生殖医療に従事。その後、厚生労働省に出向し、医系技官として不妊治療・出生前診断等の母子保健領域における行政施策推進に携わる。現職では女性のライフステージに応じたウェルネス向上をサポートすべく、ICT等を活用したスマートな課題解決の実現を目指す。
■調査概要
調査内容:「ピル利用に関する調査」 調査期間:2026年9月24日〜25日 調査対象:18歳〜49歳の女性(スクリーニング調査 2,282名/本調査 400名) 調査方法:インターネット調査
(※1)デソコン(海外製) 未承認医薬品等 :デソコンは、避妊目的での処方は国内で承認されていません。
入手経路等 :日本国内未承認医薬品・医療機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断の下、輸入をしたものになります。輸入された医薬品の入手経路について詳細は下記URLをご確認ください。
当院で輸入している医薬品の入手経路について https://www.clinicfor.life/faq/#faq-self_care-16 また、個人輸入サイト等を通して一般の方が医薬品を購入して使用するリスク・健康被害に関しては、厚生労働省から注意喚起が出されております。 個人輸入された医薬品等の使用によるリスク https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/
国内の承認医薬品等の有無:国内では避妊を目的として承認されている同成分の内服薬はありません。
諸外国の安全等の情報および副作用: 同成分を含有する内服薬がアメリカ食品医薬品局(FDA)で経口避妊薬として承認されています(承認年月日:1992/10/12)。安全性等に関わる情報としては、不正出血、頭痛、嘔気といった症状が記載されています。
医薬品副作用被害救済制度について: 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
(※2)スリンダ 適応外使用等:スリンダは、ドロスピレノンを有効成分とするプロゲスチン単剤経口避妊薬であり、国内初のプロゲスチン単剤経口避妊薬として、国内承認を取得しています。
一方、月経困難症、PMS、肌荒れ等の改善を目的とした処方については、承認された効能・効果には含まれておらず、適応外使用となります。
入手経路等:当該医薬品は、国内正規販売代理店(医薬品卸業)から仕入れています。 国内の承認医薬品等の有無:スリンダは国内では月経困難症等の治療薬としての効能・効果への承認は下りておりません。国内で月経困難症を効能・効果として承認されている内服薬には、ルナベル配合錠、フリウェル配合錠、ヤーズフレックス配合錠等があります。 諸外国における安全性等に係る情報:スリンダと同成分(ドロスピレノン単剤)を含有するSlyndは、米国FDAにおいて妊娠予防を目的とするプロゲスチン単剤の経口避妊薬として承認されています(承認日:2019年5月23日)。一方、スリンダの国内で承認された効能・効果は避妊のみであり、月経困難症・PMS・肌荒れ等を目的とした使用は、承認された効能・効果の範囲外である適応外使用に該当します。
安全性等に関する情報としては、高カリウム血症、不正性器出血、頭痛といった症状が記載されています。
医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合でも、承認された効能・効果および用法・用量の範囲外の使用(適応外使用)に該当する場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
(フォルサ)
元の記事はこちら- マイナビウーマン
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