政治団体の「世襲」禁止訴え＝高市・石破氏ら―自民総裁選

　自民党総裁選の各候補は２２日午前、ＮＨＫ番組に出演し、国会議員の世襲の是非などを巡り議論した。高市早苗経済安全保障担当相（６３）や石破茂元幹事長（６７）ら４人は、親族間での政治団体の継承を禁止すべきだとの考えを示した。

　高市氏は「世襲議員にも能力のある方はいる」との認識を示しつつ、「政治団体は継承しないなどの工夫はできる」と述べた。石破氏も「政治団体を引き継ぐことはやめるなど、一つ一つやっていかなければならない」と指摘。河野太郎デジタル相（６１）と茂木敏充幹事長（６８）も同様の考えを示した。

　自身も世襲議員である小泉進次郎元環境相（４３）は「国のために必要だと思ってもらえるように自らを律して政治と向き合いたい」と語った。小林鷹之前経済安保担当相（４９）と上川陽子外相（７１）、加藤勝信元官房長官（６８）は、世襲でない人も立候補できる環境整備の必要性を訴えた。

　林芳正官房長官（６３）は石川県・能登半島の大雨対策に当たるため、番組を欠席。代理として、陣営の選対本部長を務める田村憲久政調会長代行が参加した。