スペインのフェリペ国王が洪水で多くの死者が出た東部バレンシア州の被災地を訪問しました。ところが、住民らから受けた対応は思わぬものでした。
国王フェリペ6世は3日、先月29日に発生した豪雨による洪水で大きな被害が出た地域の1つ、東部バレンシア州のパイポルタを訪問しました。
ところが、警報の発令や救急隊の対応が遅れたことなどに不満を募らせた住民らから、泥や物などがフェリペ国王に投げつけられます。側近が傘を開き、国王を守ろうとしますが、住民らはさらに怒りを爆発させました。
「殺人者!殺人者!」
激しい抗議の声であたりは騒然となり、フェリペ国王に詰め寄る若者の姿もありました。
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スペインではバレンシア州を中心に豪雨による被害が拡大していて、ロイター通信によりますと、これまでに217人が死亡、数十人の行方が分かっていないということです。