京都大学や東北大学、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ 2」が回収した小惑星リュウグウの砂つぶから、微小な塩の結晶を発見したと発表した。
リュウグウの砂つぶを電子顕微鏡で分析・観察した結果、ナトリウム炭酸塩、岩塩、硫酸塩を含む塩の結晶が見つかった。
リュウグウの母体となる天体を流れた塩水が蒸発または凍結した際に、塩の結晶が成長したと考えられる。
現在のリュウグウは液体で満たされておらず、母天体からどのように液体が失われたのかは謎。塩の結晶は、液体の水が消えた道筋を示した初めての証拠でもあるという。
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この発見は、同じく塩類が見つかっている海洋天体(木星の衛星エウロパや土星の衛星エンセラダスなど)とリュウグウの水の環境とを比較する研究につながるとしている。
研究成果は、11月19日付で科学誌「Nature Astronomy」に掲載された。
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