豊洲市場で「白トラ」容疑＝運送会社社長ら逮捕―警視庁

　無許可で荷物を配送する「白トラ」営業で、東京・豊洲市場の青果を運んだなどとして、警視庁交通捜査課は４日までに、貨物自動車運送事業法違反容疑などで、運送会社「スカイズ　ザ　リミット」（千葉県柏市）の社長米野井亨（５６）＝同市高柳、別の運送会社社長神里貢（６３）＝埼玉県和光市新倉＝両容疑者ら男４人を逮捕し、法人としてのスカイズ社を書類送検した。

　いずれも容疑を認めており、米野井容疑者は「仕事仲間から『許可を取ると運行時間などの制限がある』と言われた」と話しているという。

　同課によると、スカイズ社は無許可で運送事業をし、２０２０年〜２４年、豊洲市場からの配送業などで、約３億６３００万円を違法に売り上げていた。

　神里容疑者の運送会社は、国の許可を得て同市場の卸業者から配送依頼を受けていたが、自社の配送能力を超える依頼についてはスカイズ社に委託していた。同社が無許可と認識していたといい、仲介料として約２３００万円を得ていた。

　逮捕容疑は３月１１日〜４月１１日、国の許可を受けずに豊洲市場の卸業者から依頼を受け、千葉県内のスーパーマーケットに青果配送をするなどした疑い。